最近ウチの会社では、「要するに何なの?」という質問がよく飛んできます。 あるいは、「何が嬉しいの?」「誰得なの?」です。
ここでつらつらと詳細に述べても、だいたいは聞いてくれません。もういちど、「で、何なの?」と再度聞き返されるだけです。
ミニマルデザインとは
最近「ミニマルデザイン」とか「simple is better」とか言われますが、自分がそれをするとなるとなかなか難しいのです。 世の中そう上手くは行かないものですね。
で、頭ではわかってるのになんでできないかというと、要はちゃんと階層分け・優先度決め・責務分割ができてないからだと思うんですよね。
シンプルって言ったって中身がスカスカなら使い物にならないし、誰でも思いつく浅いレベルのシンプルさじゃ差別化なんてできません。
要は、「何を言えば伝わるのか」
に尽きると思うのですよね。
「要するに何なの?」という言葉は、「全部は説明されても混乱するから一番重要なとこだけ教えて」ということを言いたいのだと思うのです。
設計でもアプリでも同じです。 情報量が多すぎると混乱するんです。
「要は何なのか」が通じた上で、「興味あるから詳しく話して」と続く。
システム設計について
システムでも同じで、いきなり何でもやろうとするから混乱する。 まずは何をしたいのかの概要を書いて、細かい処理に落としこんでいく。 上の階層から、「この変数とこの変数を足しあわせて〜〜」とか書かれても「何で?」としか思わないわけですよ。
UIも同様で、「なんでもできます。さぁご自由に!」ではなくて、
- 「こういうことしたいよね。じゃぁこっち」
- 「この画面はこういうことをするための画面だよ」
というのがわからないと使い勝手が悪いと言われます。