ストーリーとしての競争戦略

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ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)

実はまだ全部は読んでいません^^;

が、だいたい内容はわかりました。要は、「何のために事業をやってるかを誰でもわかるように話せ」ってことです。 よく言われる、「what」じゃなくて「why」を考えろってやつ。誰に対して、どんな価値を提供することが我々の役目か定義しろということ。

かなりのボリュームでしたが内容はそのくらいでした。(具体例がいっぱいあるのでそこは別で楽しめましたが。)

読んでおいてなんですが、この本は誰向け?どんな人が読むのだろう?(ちなみに僕は勧められただけです。。) 事業をしてる人だったらこんなこと言わずもがなだと思うし、普通のリーマンさんたちがバラバラなストーリーを語りだしたら収拾つかなくなると思うんだけど。

自分ならどうする?

さて、この本とは少し逸れるかもしれませんが、僕が何か事業を興すとしたらどう考えるかを少し。

まず、ストーリーというか、何を目標として事業を興すかは当然考えるでしょう。それはもちろん、「○○を売る会社を作りたい」とか、「メディア企業が作りたい」とかそんなもんじゃないです。何をもって人に価値を提供できるか?どんな問題を解決できるのか? IT企業だとしたら、ソフトウェアを売るのが目的じゃなくて、そのソフトウェアでお客さんがどう良くなるのか?

ついでに言うと、もし既にそれについて先行している企業があったら、僕は事業なんてやらないです。競争が激しいからってのももちろんですが、

「もうやってくれてるから」

目的はあくまで問題の解決や価値の提供で、それを他がやってくれてるなら万々歳です。何を邪魔する必要があるのか。 そういう意味で、もし自分たちが何か新しい事業領域を開拓したとして、それを他の企業が追随してきて同等のレベルまでなったら、僕は自分でやる意味が無いので譲ります。

独占を防ぐために、というのもわからなくないですが、それなら独占企業が調子乗りだしてから止めに行くので十分です。

こう考えると、「他社との違いを明確にする」とか、「ただの数値目標じゃなくてストーリーを描く」なんてのは何を今さら、としか思えません。 半沢直樹じゃないけど、会社を維持するために働いてんじゃないんだよ。顧客の役に立てるから頑張ってんだよ。

たぶん最後まで読まないだろう本でした。

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