素直な心になるために

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素直な心になるために (PHP文庫)

  • 素直な心とは、一つのことにとらわれずくもりのない目でありのままを見ること。
  • 叱られること、正直に伝えること、素直であること、これらがさらなる素直を導く。 →素直さとは一生未完成のもの。追い求めるその姿勢が素直さ。

  • 人間は相互に与えて生きていくもの。社会的なもの。その上での自由は他者を含めてのもの。 →今の暮らしも他人に支えられているという事実を忘れてはいけない。

  • 適材適所 →ものごとを正しく捉える。全てのモノ* コトには適切な配置がある。無駄なものなど存在しない。

  • あらゆる物質、立場、属性は全て枝葉(要素)にすぎない。 →本質は僕らがそれらをどう捉えるかにある。

  • 日々の自己参照 一日の意味。 →日々の行動を振り返ること、自己参照なしに素直さを追求することはできない。

  • 私心に囚われない。ただし持つこと自体は自然。 →私心を取り除くことは出来ない。私心はある種、邪な心だけど、それも素直に受け止めること。

  • ありのままを捉える努力* 意識。 →偏見などといった色メガネは完全には取り外せないので、せめて色を認識してみる。それが適切な行動へ繋がる。独善でない全体最適を目指せる。

  • 細かな手段ではない。目的がどこにあるのか考える。 →ウソをつくことは構わない、理由が利他的であれば。私心のための嘘は心が貧しくなる。

  • 何事にも耳を傾け謙虚に。 →自信がないとは違う。常にアップデートされていく。自信満々に人の意見を聞く。

個人的にイメージするのは小川のせせらぎですかね。 常に穏やかで融通無碍で周りの草花に活力を与え、澄んでいる。

さすがに全て行動に現すと浮世離れしてしまう世の中なので、ほどほどに。理想と行動のバランスというか。 なぜほどほどにしないといけないかというと、こういった意識(倫理・道徳)が共有されてないからです。すると、価値観などよりも損得という絶対的な指標に走ります。アメリカは多民族国家だからこそ、ここまで資本主義が浸透しているのでしょう。つまりは共有したものがあれば社会主義でも上手く回ると思います。

さて、某所では、自称優秀な人達があつまってるせいか、たまにぶつかり合います。議論とかにしても、なまじ地位や学を上げると、どうも自分の考えに固執しがちです。 前述のとおり、素直な心とは自分の正しさを証明することではありません。自分の至らなさを認識してそれの改善に務めることです。

自分の至らなさを積極的に探し改善すること、それに注力することが肝要かと思います。

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