金持ち父さん貧乏父さん

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金持ち父さん貧乏父さん

ずっと昔に流行った本ですね。もう10年以上前なんだ。。。 改めて読んだけど、内容としては色あせることなく、むしろ現代だからこそこういった考え方が必要になってくる気がします。 が、あくまで経済的・物理的な面での話なので、精神的に豊かになろうと思ったらもう少し別の考え方をした方がいいかもとは思います。何かお金を稼いだ先に目標がある人や、ずっとサラリーマンでいるのが嫌な人向けかも。

Summary

今の社会は、愚直に働くよりも頭を働かせたものが強い

今の時代、マジメに働く事よりも頭を使う事です。別に手を抜けばいいというわけでなくて、目の前の物事も大事だけど、それよりも頭を使う事をサボっちゃいけないということです。社会の仕組みとして、ただの努力の評価は思ったより高くない(経済的な見返りが少ない)ので、周りに合わせての思考放棄をやめ、自分独自の判断ができるように頭を使い続ける、考え続けることが重要になってきます。

さらに、資本主義においては感情を利用する人も多いです。人は恐怖や欲求の前では、物理的な損得を超えた判断をしてしまいがちですが、頭を使い続けているとそういった感情を制御できる(制御した方が得だと考えられる)ため、得をします。

要は、物理的な損得が基本の資本主義社会においては、『頭を使ったら得』というより『頭を使わなきゃ損』をするというカンジでしょうか。

お金に関して思考を止めるべきでない

上とかぶりますがお金についてもっと考えること。 おそらくこれも感情の面からだと思いますが、ことお金のことに関して積極的だと周りにはあまり良く思われないと思います。これは、学校で教わることと、生きていく上での知識は違うからかもしれません。基本的に、リアルな弱肉強食の世界よりも、平和・協調の世界を教えてくれるところだと思うので。(リアルな世界を知るには、そのルールで勝っている成功者か、もしくは本などから学ぶのが最適とのことです。)

お金に関しては特に思考を停止させないこと。お金を悪と決めつけるとそこで思考が止まる。(別に、他人に迷惑かけてもいいから稼げ、という話ではなく、あくまで思考放棄をしないこと。)

リスクをとらないことが本当はリスク

物事を短期的な狭い視点だけで判断すべきではない。

例えば企業は、ダウンサイジングをすると経営状況が改善しそうなため、株価は上がります。一方で社員数や給料(人件費)は減るため、従業員は損します。

また昨今の『雇用の流動化』も同じで、個人が転職するのは元から自由だったので、流動化が進められると、簡単に首切れる制度になり、これも人件費が減って株価は上がります。

社会の仕組みは一部の人が得するようにできているので、そこに入れなければ長期的には損すると考えるべきです。

また、感情の面でサラリーマンは楽ですが、楽なのは生き抜くための思考を会社に委ねてる(思考放棄してる)からで、決して長期的に安心というわけではありません。大企業でも経営が傾いてる時代なのでなおさらです。

物事を判断する際には、時間とリスクリターンを考えることが重要。時間という観点はおろそかにしがちですが、長期的に見ると非常に重要です。

実際の行動としても、一見無謀な方がいい時も多い。失敗がダメなのではなくて、そこで萎縮したり思考停止になるのが良くない。

敗北によって奮い立つか打ちのめされるか、いい材料として思考を続けるか思考停止するか、という観点が大事とのことです。

明日、別の本からの観点も書くけど、お金はあくまでツールなので、みんながこれを目標にするもんでもないです。

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