僕は君たちに武器を配りたい

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僕は君たちに武器を配りたい

京大で起業論とか教えているらしい人気講師、瀧本さんの本です。 以前もこの人の本は読んでて、面白いんですがかなりスペック高い人向けでちょっと耳に痛いところがあります。まぁ京大の人たちならすんなり耳に入るんでしょう。

投資の精神を身につけよう。

リスクを取らないことが最大のリスクだ、などとよく言われますが、それが現実になってるから長期的な視野を身につけましょうと。 サラリーマンはリスクを他人任せにしている。その分取り分は減るし、将来放り出されたら、という不安が残る。

ただの知識だけだと買い叩かれる。

最近は国家資格とかを持っていてもそれだけでは食っていけない時代。知識だけではコモディティになってしまう。コモディティとは、スペックが明確に定義できるもの。定義出来れば、それは模倣されるし、それ以上の人が 逆に言えば、特殊・不明瞭なものの価値が上がるということかも。(その場合、市場で価値を認められるには結果を出すしかないと思うのだけれど。。。)

大学の知識が優遇されないのは、ビジネスにおいて意味がないと思われてるから。

現状、大学での勉強を生かしているビジネスマンなんてほとんどいない。日本の大学なんてそんなもんだと思って、別の強みを考えておくことが必要かも(今更だけども。。。)

今後、稼ぐのが難しくなりそうな2タイプ

トレーダー

流通が広がっているため難しい。力関係の逆転(流通よりコンテンツの方が力が強い)も起きている。(メディアも、情報格差を利用したビジネスと考えられる。そのため最近は低迷)

エキスパート

スキルの流動が激しすぎるから少し危険。昨日までのスキルがすぐに陳腐化する恐れがある。

イノベーションの本質は新結合

組み合わせを変える、見方を変える。

(それができれば苦労しないんだけれども。。。個人的にはリベラルアーツが必要かもと思ってます。知識だけでは価値がないが、多くの知識がなければ結合するものを思いつくことができないのではと。 また、同じ場所に長く留まると思考が硬直化する恐れがあり、エキスパート路線にいっちゃうので、極力避けたいと思います)

感想

情報のトレーダーになるのは難しい。であれば、情報の編集・二次利用・場の提供などを行なっていくことが重要になるかと。「中立意見よりもオリジナリティのあるものを」、と書かれていましたが、池上さんのようなポジションであればコモディティ化はしないと思っています。(もし似たような人が増えたら考え直しますが)

リベラルアーツの必要性が再三説かれていました。が、これを勉強したらイノベーションとかビジネスモデルが思いつくかと言われたらそうはいかないわけで。 とりあえず、自分の能力を客観視して周りのニーズを広く見て、どこにピースを嵌めればピッタリか考え続けることが必要かと思います。京大の子みたいに頭良くなくてもしっくりくる場所はあるはずですので。

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