脱資本主義宣言

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脱資本主義宣言: グローバル経済が蝕む暮らし

内容

ファッション(流行)は古いものを廃れさせるために生み出される。

常に新しいものを消費してくれないと儲からないから。

電通PRセンターの有名な戦略10訓がある。

(内容はググれば出てきます。)この会社は何のために存在するのか。

ジーンズの工場の実態が「女工哀歌」というドキュメンタリーへ。

僕らが履いているジーンズは、中国で安い賃金で働く少女が作ってくれてます。

途上国にアルミ工場を作る際に、先進国から施工費を貸し付ける。

そんで彼らが作ったアルミをかうのだが、彼らは施工費を返すのでいっぱいいっぱい、それで気づいたら周りが汚染されていく。

国内に溢れる自販機は本当に必要なのか?

他国では治安の問題であまり流通してはいないが、それはそこまで必要ないことの証明でもある。 自販機を維持するためにどのくらいの電力が掛かっているのか。日本の電力の40%は企業が使用している。費用対効果がいいとしても、その電力・アルミ缶はどこから来ているのか。

資本主義では、金につながらない価値がないがしろにされてしまう。

「貧困は、金銭をもたないことにあるのではない。金銭を必要とする生活の形式の中で、金銭をもたないことにある。」

ー見田宗介

日本は企業への批判が少ない国だ。

公務員になる人達は、安定しているという理由で自身のために所属している。そんな奴らに公共のものを扱われている。

感想

本書の内容としてはこんなカンジです。資本主義を思いっきりぶった切ってて、まぁ多少偏っているトコもありますが大枠は同意です。

で、今回はコレに乗っかって「資本主義はクソだ!」なんて言うつもりはなくて、どこがおかしいのか、悪いところは改善できないかという考察です。

資本主義とはそもそも、「資本の最大化を目的とする」社会です。しかし、もう一段上から考えた時に、何のために資本主義を選ぶのか、という問いがあったはずです。本来はあらゆる社会は人間の幸せに生活するためのものですよね。お金も農業もそのためのツールです。それが目的ではなかった。

僕らが忘れてはいけないのが、目的をどこに置くのか。株式会社は株主のためにあるとか、資本主義は利潤の追求とか、そんなのはウソだと思います。企業は理念を果たすために、資本主義はみんながハッピーになるためにあるものです。

今の贅沢な暮らし、電気使い放題で、そこら中でコーヒー飲めて、ジーンズ履いて、おしゃれな服着てる今の暮らしは、多くの人の労働(犠牲)の上に立っています。 例えるなら、王族の子どもなんかが近いんじゃないかと。待ってたらお父さんが何でも買ってくれるしなんでも食べれる。 召使もいっぱいいる。彼ら自身は何も悪気はない、けど彼らの父親は国民から多くをむしり取ってる。 みたいなものでしょうか。

それぞれ個人の価値観として、自分で稼いだお金を全て自分のために使いたいというのは問題ないと思います。そういった多様性は認められるべき。が、それが社会の仕組みとして一般化されてしまうと、本来の目的から乖離してしまいます。

ちなみに以前も書きましたが、真の競争社会にしてしまったら、檻を完全に取り払ったら、トップだけが総取りで残りは無一文になります。「努力が報われなきゃ嫌だろ」というのはわかるが、それは「お前より成果の高い奴がいるからお前は生きる価値がない」などと言われて納得しますか?今の檻の中でだったらなんとかなりそうだから、資本主義を礼賛しているにすぎないのでは?

最後に、個人的にはこの状況を打開するのは啓蒙が大事だと思っています。情報はただ持ってるだけでは意味がない?そんなことはないです。みんなが情報を得れば視野が広くなる、視野が広くなれば考え方が変わる、そうすれば自然と行動も変わっていくはず。

オマケ: 解散しちゃったけど個人的に大好きだったバンド <iframe width=”350” height=”250” src=”//www.youtube.com/embed/gvwfcUhBQS8” frameborder=”0” allowfullscreen></iframe> 歌詞はコチラ

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