知らないと恥をかく世界の大問題4

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知らないと恥をかく世界の大問題4: 4 (角川SSC新書)

あくまで知識を得るためなので要約のみを。

アメリカ

共和党(小さな政府・格差)のロムニーさんと民主党(大きな政府・平等)のオバマさんの争いで、再度オバマさんが大統領に就任した。 アメリカにおいて、共和党が勝つとしたら今回がラストチャンスだ、と言われていた。理由は、今だに多くの移民が流れ込んできていて、ヒスパニック系で1/3ほどにもなる。移民がマジョリティになるため、民主主義において、既得権者や白人の時代は終わる。オバマさんは2期目でこれで終わりなので、今回はより積極的に改革していくだろう。一期目はリーマンショックの処理にばかり追われてしまっていたから。

近年、シェールガスの採掘技術が実用化し、アメリカで多くの資源が採れている。埋蔵量は100年分とかあるらしい。これによってアメリカはわざわざ中東から石油資源を輸入する必要がなくなるかもしれない。すると、日本にも問題が生じる。現在、中東から石油を運んでくる途中の道を、米国海軍が護衛している。しかし輸入する必要がなくなると、ここの護衛が不要になり、(海)賊に襲われる可能性が大いにある。これを止めるほどの軍事力を供給するには他国では難しい。まして日本はなおさら。

EU諸国

ドイツはメルケルさんの再選が怪しくなってきた。ドイツがEUを脱退したらEUは崩壊するだろう。 イタリアは汚職まみれのベルルスコーニさん人気が再浮上している。これはもうお国柄なのかも。 ギリシャもイタリアもドイツに頼りっぱなしだが、そのおかげでユーロ安でドイツの輸出が伸びている面もある。 イギリスもEUを脱退したがっている。 そもそもEUは、経済政策はユーロで統一してるのに、財政政策は各国で主権を持っている。ここをまとめなければそもそも機能しないだろうと言われている。

中東

国際テロ組織アルカイダは、今や組織の体をなしていないが、まだまだブランド力は健在。どこぞの反米思想の富豪が支援をしてくれるため、職のない若者たちの就職先として人気がある。一般的に若者が多くて失業率が高いほど紛争が起こりやすくなる。彼らは失うものがないから暴動してしまうので、何か失って困るものを見出させることが出来れば、争いは止むのではないかと池上さんは考えている。

中国

共産党の一党独裁。覇権争いで近年モメていて、薄熙来がゴタゴタの末失脚させられた。(ややこしいのでコチラとかで) 日本よりもはるかに資本主義で、東西の差はますます広がる。

韓国

OECDによると、アメリカ・イスラエルに続いて第三位の経済格差がある国。サムスンなどの(国営)企業を除いては軒並みヤバイ。 新大統領の朴槿恵は、中間所得者を増やすべく指揮をとるであろうとのこと。

日本

タカ派で知られる安倍さんが首相に。しかし外交においては、タカ派の方がむしろ平和に進むことが多いよう。理由は、ハト派と違って弱腰でも国内の批判を受けにくく、冷静に積極的に妥協点を探ることができるから。

日本は他国の援助の方針として、魚の取り方を教えるやり方をとっている。実際に、世界によい影響を与えている国の第一位に選ばれているほどである。

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