本を読むにあたって

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冒頭にちょっとした出来事を。

友達の友達が、ある本に影響されて、 アフィリエイトに手を出そうとしてるみたいで、 で、その本の著者って言うのが、 情報商材で月収○億円! みたいなよくあるヤツで。。。 (最近、会社の広告案件にも入ってきてます^^;)

僕も基本的に本に書かれてることは信用してるんですが、 この作者に限っては、かなり疑わしいです。 というのも、この人のビジネスモデルって、 成功体験を語って人を集めて、自分の商材をはけさせる、っていう ねずみ講のトップにいる人で、 たぶん本や講演も、その人集めのために行ってるんじゃないかと思うからです。

とりあえず、その友達には、やめるよう言っとくように言っときました。 (ややこしいな)

本を読むときも、全てを信じるんじゃなくて、 この立場の人がこう言うんだから、こういう意味だな、 と言った形で受け取るのがメディアリテラシーだと思います。 成功者が、あくどいことを言うわけないし、それで本を書くわけないんですから。

さて、本題。 いくつか本を読みましたので、順次載せていきます。 まとめたのは、特にブログに書くような本じゃなかったからです。 さらっと読んで頂ければと。

ドリルを売るには穴を売れ

内容はとてもわかりやすくて勉強になったです。 だけど、ココで、4Pが〜、とか顧客ターゲットが〜、 とか言っても面白くないので、ざっくり感想を。

  • 常に顧客の利益、こちらが提供できる価値を考える。 これが大事なことです。

  • 美味いもの作れば売れる、なんていうわけでなく、 その店の雰囲気やらひっくるめての価値です。

  • こういうと当たり前な気がしますが、他の産業になると、 とたんに忘れがちです。 良いもの作ってんのになんで売れないんだよ、 という人は、視野が狭いんだと思います。

  • 損得で言ったら絶対得な内容でも、 営業マンが嫌なヤツだったら断りたくもなるよね^^;

売り手は業界のライバルを意識していても、 顧客は〜〜業界に拘っているわけではない

コレですね。

他社よりこんなにおトク、って人は、 金銭でしか顧客の欲求を考えていないことになります。 それは、人間相手にする営業にしては、 だいぶバカにしてることかもしれません。

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父親が、小宮さんの本大好きなんですよね。 実家に帰ると毎回勧めてくれます。 基本的に聖人君子みたいな人で、 俗にいう自己啓発本みたいなもんですね。

  • リスク評価にはバイアスがかかりやすい

    • たしかに。何か挑戦しようとか、高いもの買おうと思うと、 「それが自分にとって必要なんだ」と思い込みがちですよね。 こういうときは第三者の意見が大事らしいですよ。 ただ、バイアスかかってるときに他人の意見を受け入れる度量があるかどうかですね。
  • 自分のリソースを正しく見積もる
    • 人は、自分のことは過大評価しがちですからね。 かくいう僕も、内定先の同期よりうまくやれんだろ、と勝手に自惚れてたりします。 気をつけます^^;
  • 人は理屈でなく感動で動く
    • これはなかなか納得しづらいですね。まぁ、何度か失敗するたびに思い出すことにします。

人に親切にする・自分の善を貫く、ことが自分の得になります。 自分のなかで一貫性があると、信念が強くなります。 それがモチベーションに繋がるので、長期的に得になります。 また、自分が損得のみで動いていないことを示します。

(さっき長期的に得する、って言ったばかりだけど、損得を考えないことが得になるというかなんというか)

  • インプットの量はあまり変わらない、どれだけ、付加価値を着けられるか
    • たしかに。偉い人もテレビとか見てるわけだし。 同じインプットでも、物事を関連づけたり、人にない意見を言うことは、 頭の柔軟性の問題だから、僕でも出来る気がします。

(年配の方が優れてるのは、長年の信頼と、豊富な知識で関連づけが行いやすいからですが、そのうち勝てるようになります!)

  • 目的のためなら手段は変えていく。経済ってのは、人を幸せにする道具なんだよ。
    • さっきの本でもありましたが、手段ありきじゃないです。

ドリルを売ることはあくまで手段であって、 穴をあける(という顧客の欲求)ことが目的なので、 柔軟に対応する必要があります。

経済ってのも、今は資本主義のなかで生きなきゃいけないですが、 それはあくまで今の社会での最適な手段なので、 目的はやっぱり、幸せに生きることですよね。 いつも言ってる理論的なのと感情的なのは、ここに帰結すると思います。

最後に、昔好きだったドラマで田村正和が言ってたセリフを。

「そんな事言って一体誰がハッピーになるわけ?」

自分のモチベーションを保つためにも、 手段と目的を混合しないためにも、 この言葉を自問しながら過ごします。

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