読みました! kindleで安かったので帰省ついでに読んでみましたが、 思ったより面白かったです。
筆者がグーグル贔屓なことも当然考えるべきですが、 グーグルの「Don’t be evil」の考え方が非常に分かりました。
今回は大きく、
- モンテッソーリ教育
- 採用と職場環境
- データ至上主義
の軸で書きます。
モンテッソーリ教育
モンテッソーリ教育とは、 「自分で納得いくまで考えろ、権威や常識を疑え、」 ということを推奨している考え方なのですが、 これができる人って一握りなんだなぁ、と思いました。 それは文中の、「人は実は管理されたがっている」 という発言からもみて取れます。 (創業者の二人は、そのような考えは信じられないようでしたが。)
なぜかというと、みな、自分の判断に自信が持てないから。 自分で考えて、他人から否定されるなんて屈辱より、 自分より頭のいい人の考えに従った方が合理的だからですね。 これを覆せるのは、一握りの天才たちくらいです。
同時に、邪悪になるな、というフレーズもよく聞きますが、 これも資本主義で勝ってこれる人材だからこれが言えるわけで、 普通は自分が生きるのでいっぱいいっぱいです。 自分のことはなんとかなるからこそ、周りに目を向けれるようになるのかな。
採用と職場環境
次に採用の面ですが、 「Googleは博士や研究者ばかり採用するのはなぜなのか?」 という疑問があります。
理由はおそらく、彼らは儲けようと考えていないから。 ユーザーファーストで、収益は次で考えるからここまで 伸びたと、いうのは簡単ですがもう少し論理的に。
職場の環境は、やりたくないことはやらない風土らしいです。 クリエイティブな仕事に関しては、 資本主義を無視することが効率的という実験結果もあります。
ダニエルピンク(TED) http://www.ted.com/talks/lang/ja/dan_pink_on_motivation.html
要は、売り上げとかノルマなど、 考えたくないことを極力排除できるからこそ クリエイティブなことができるわけです。
データ至上主義
次に、データ至上主義ですが、 データ至上主義は、 人間の主観、偏った見方 が入る余地がないことを示唆しています。 全て自動化されて、拡張性のあるのがグーグルの強みですが、 これは経験とかを凌駕します。 上司の意見を聞く必要がないし、 答えのない会議をする必要もありません。
A/Bテストがビジネスルールを変えていく(あるいは、ぼくらの人生すらも?) http://wired.jp/2012/12/29/abtest_vol5-2/
(本人達も、「なんでかわからないけど、こうしたほうがユーザーの反応が良くなるんだ」と言ってます。)
ただ、人間の行動に決まった偏りがあるんだとしたら、 それはどうかすれば体型的にまとめられると思うので、 「理由は考えるな」なんて言わずに、 ぜひグーグルには、心理学とか人間工学的なこともやって欲しいなぁと思います。
オマケ
トップページは、作成するのがめんどくさかったから。 後に「禅スタイル」とかが流行ってたけど、 彼らからしたら、いかに表示を高速化できるかが重要らしい。 クロームとかもそんな感じだもんね
個人情報について。 クラウドの不安?、タンス預金より信用金庫の方が安心でしょ? 個人で管理するよりグーグルに任せた方が安心では?