伊勢神宮と運転手

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あけましておめでとうございます!

大晦日に伊勢神宮に行ってきました。

といっても、別に行きたかったとかではなく、 親との帰省のついでに寄ったカンジです。

タクシーの運ちゃんになぜか僕が気に入られ、 なんか今どきの若者に言いたいことがいっぱいあったようで、 イロイロ教えてもらいました。

面白かったのが、『心の御柱』という 神社にとっての心臓みたいなものがあるらしく、 ただ、「コレってなんですか?」 とか神主さんに聞くと怒られるんだとか。 他にもいくつか、聞いちゃいけないことがあるらしいんですね。

理由を考えてみたんですが、たぶん信仰の妨げになるからだろうなと。 全部を説明しちゃうと、神様の存在が明かされちゃうからです。 仏様と違って、神様は容姿すらわからないですよね。 言葉で、科学で、説明できちゃったらオシマイじゃないですか。

神主さんとかの人事?も、身分の確かな人とか、 コネのある人とかが重用されるようで、 良くも悪くも前時代的なかんじです。 巫女さんも、18〜23歳までしか雇ってないし、 パートとかも募集してないんだそうな。

次に政治の話です。 政と書いて「まつりごと」と読むように、 内閣を官僚などと呼ぶように、昔の政治は宗教と密接に関わってました。 今でも、議員や天皇が伊勢神宮にお参りにきたり、 靖国に参拝したりしますよね。

で、先ほどの例の通り、 昔は科学とか理屈とか資本主義とかよりも、 信仰心で国を治めてました。 卑弥呼に始まり、天皇制もそれに近いですかね

今でもその名残が参拝とかの形で残ってて、 そのせいでおかしくなってる気がします。

例えば、先ほどの人事の考え方もモロに影響してます。 二世とか財閥系が好まれるのも、そういう世界だからでしょう。

これらのバランスは難しいところです。 実力至上主義、即物主義とかにすると、 文化の維持などしない方が効率的です。 橋下さんが文楽とか潰そうとしてましたよね。 神社なんてコスパ悪いものはなくなった方が、まぁ経済的です。

文化なんて基本的にムダの塊ですからね。 ただ、なくなったらまぁ寂しい社会になりますよね。 日本が日本じゃなくなるね。

(伊勢神宮は20年ごとくらいで同じものを作り直してるんだそうな。 そのための資金を地元民とかから募集してるらしく、運ちゃんも納めてるそうです。本人いわく、「つきあい」ってやつで。ただ、今の若者は全く払わないらしいです)

最後に、おじさんからのアドバイスとして、 「年上の言うことは聞いとけ」 「女性を大事にしろ」 と言われました。

僕は勝手に、先ほどまでの話と関連づけて理解しました。 理屈や合理性だけじゃないんだという形ですね。

若者からしたら、おっさんの固定観念とか、 いわゆる「付き合い」などはムダ、古臭いと感じるし、 女性の、理屈を超えた感性にはついていけないことが多いです。

でも、そこにこそ人の幸せの本質があるかもしれません。 全て資本主義・損得・合理性で考えていたら、 写真のネガみたいなモノクロの世界しかないでしょうから。

来年はもっと周りに気を使えるようになりたいと思いました。

オマケ

お祈りするときは正面でなく端のほうでやるらしいです。 理由は、正面は神様が通れるように空けておくんだって。

あと、手を合わせる時も、少し位置をズラすらしい。 手の節が合ってしまうと、節合わせ→不幸せだとか。。

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