日本の悪しき風習

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最近、更新が多いですが、 決してヒマだからとかそんなんじゃないですよ^^;

選挙前だから落ち着きなくイロイロ考えてるんです。 で、読者の方にも今一度考えてもらえたらと思ってます。

で、今回はこれを読んでです。

【驚愕・愕然】実は日本の文化って… http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4354583.html

ここで言われてることは、まぁ真実だと思います。 で、みんなが良くないって思うのも最もだと思うんです。

上の人たちが管理しやすいように制度を決めていったってのも間違いないでしょう。 よく比較されますが、日本でホントの市民革命が起きたことはないです。 明治維新も、下級武士や田舎の藩主たちが起こしたもので、 真に市民が政治に関与したことはないですよね。 なので、本当の民主主義ができたことはないです。 今の民主主義は欧米のパクリです。

まぁ、ここまではよく言われることですが、 では、エリート達の政治が、弱者をいじめる・支配しやすくするものだったのか?

これには「違う!」と言えます。 (厳密には思いたい!ですが、いくつか論拠はあります。)

古代

まず、差別という考え方が海外と比べ、ゆるい。 もちろん、飛鳥時代とかより前の、食い物に困ってた頃とかは だいぶ野蛮でした。 アイヌ征伐とか、 江戸時代の『穢多・非人(えたひにん)』とか、一部ありますが、 基本的に単一民族なので、お互いに人として接してた気がします。 (えたひにんも、生まれながらの階級ではなかったようです。)

で、日本人ってわりと清貧を尊ぶ文化をもってたと思うんですよね。 これは、室町の銀閣寺らへんからなのかなぁ、とは思いますが、 贅沢を美徳としません。 戦国武将とかも、自国の農民とかには優しい人が多いですよね。

一方、絢爛豪華にするのは、むしろ死者を弔うときにやりますね。 日光東照宮とか最たるものです。

根底にあるのは、自然への畏怖と、お天道様がみてる的な考え方だと思います。 人間が生態系のトップだ、とかって奢りがない分、 国のトップとかもいくらか控えめです。

近代

前置きが長くなりました。 近代の話に戻ります。

戦後、日本がぼろぼろの状態から脱却するためには、 国を挙げて一致団結して改革を行っていく必要がありました。 そのためには、個々が自由主義を掲げて好き勝手動かれたら、計画が狂うわけです。 (もちろん、アメリカのマインドコントロールも一部あったと思います。)

戦後の日本のトップは、いずれも超エリートだったと聞いてます。 勤勉で、熱意があって、本気で日本を良くしたいと考えていた。 (と、僕の読んだ本では書いてあります。まぁ、そう書くでしょう^^;)

彼らがプランを立て、『所得倍増計画』などの経済政策を行った結果、 日本は、毎年10%以上もの超高成長を成し遂げたのです。 これは決して、自由経済では出来なかったんじゃないかと言われています。

なので、そのころの労働者は、 画一的な思考になるよう教育されて来たんだろうと思います。 実際そのほうが成功する時代だったので、 誰もわざわざ自由を求めて道を外れようとするヤツはいなかった。 道徳心が〜、とか社会全体のために〜、とかでなく、 上の言うことに従ってた方が、物理的にも得だったんです。 当時の人々は、『合理的に』上のいうことをそのまま聞いてたんだと思います。

それが、平成に入った頃から、『日本の外の』環境が変わります。 アメリカなどに日本産業が追いついてきて、 円高になっていき、そろそろ輸出の優位性が薄れてきます。 (貿易摩擦とかでもめてたりとかも) しかもインターネットなどの通信技術ができたりして、グローバル化が進みます。

そうなると、相対的に進んでない国へ、雇用は流れていきます。 日系企業は上手くいってても、国内が空洞化していきます。

すると、雇用が不足してきて、 今までと同じような教育をしてても上手くいかないケースが多くなります。 要するに、日本で何かあったわけではなく、 日本外での変化によって、今までの教育を受けて 上の言うことに従うことが『合理的』でなくなってしまった。 だから、みんな自由を求めていった。 上の世代としても、自分たちの時代では、 上下関係があった方が、 なんかわかんないけどうまく回っていたので、 ふわっとした説教になってしまう。

日本は、高度経済成長を得るために、道徳を捨てたと思ってます。

ただ、借り物の資本主義に染まることで、経済的・物質的に豊かになり、 こんなにいい暮らしができるようになった。 これは感謝すべきことです。

まとめ

戦後の集団主義は、思想なき教育だったので、 今の若者たちが憤るのも当然。 ただ、そのおかげで戦後からここまで来れた。

なので、若者世代は、上の世代の頑張りに感謝するとともに、 これからは精神的にも幸せになれるように活動していく必要があります。 僕としては、義務だと思ってます。

一方、おじさん世代は、当時の常識が通用しなくなってきてることは 分かってると思うので、若者に自由に活動させていただきたいです。

お互いに、「あの世代のヤツらはわかってない」というのは簡単です。 なんで意見のズレが生じるのか、どう改善していけばいいのか、 生産性のある考え方をしていきたいです。

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