戦後 歴史の真実(右翼派からみた歴史)

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戦後 歴史の真実 (扶桑社文庫)

序章

タイトルからもうアレですが、 別に「大日本帝国バンザイ」なんて言うつもりはないので、 あんまり構えずに読んでください。

といっても、本についての備忘録なので、 しかも僕は日本は大好きなので、 ちょっと抵抗がある人もいるかもしれません。

明日にでも、この本を読んで考えたことをまとめるつもりです。 そっちはもっと一般的で読みやすくする予定なので、 抵抗ある人はそっちだけ読んで頂ければ。

内容

まず、第二次世界大戦においての日本について。

日本は、戦勝国中心に裁判で裁かれ、 A級戦犯として多くの軍人も死刑にされました。 一般に言う、東京裁判です。

ここで、裁判員の一員として呼ばれたインドの弁護士の話。

勝ったが故に正義で、負けたが故に罪悪というなら、もはやそこには正義も法律も真理もない。 力による暴力の優劣のみが全てを決定する社会に信念も平和もあろうはずがない。

→よく、「日本は負けたんだから裁かれて当然。文句言う資格ナシ」 みたいな風潮が日本にはあると思いますが、それは文明国が言うことではありません。

それを認めてしまったら、正義うんぬんよりも暴力が勝つという、 世紀末みたいなことになってしまいます。

また、作者曰く、

『日本の兵隊は世界的に民度が高い』 『太平洋戦争という記述は誤りで、大東亜戦争と呼ぶべき。アメリカへの攻撃メインでなく、アジア民族解放戦争だった』

ということらしいです。

文中でこんな記述があります。 マレーシアの上院議員、独立の父いわく、

かつて日本人は清らかで美しかった。かつて日本人は親切で心豊かだった アジアの国の誰にでも自分のことのように一生懸命つくしてくれた

→昔、勉強したときは、アジアに攻め込んだのは領地拡大のため、 みたいな侵略戦争として学んだ気がしますが、こういう見方もあるそう。 たしかに、日本がアジアを虐殺・奴隷にしたなんて具体的な話は聞いてません。

そもそも、奴隷なんて文化もなかったように思います。 当時は白人が他人種を差別してたけど、日本人はアジアと同じ黄色人種だし。 そうなると、アジアに進出したのは奴隷解放のため、という考えもしっくりきます。

次に改憲について。

『日本国憲法は、もともとGHQから押し付けられた憲法である。』

→これは、一部の人からよく言われる話です。今日、石原さんも言ってましたよ。

石原代表“憲法改正で自民に協力も” ーNHK http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121210/t10014092001000.html

過去60年以上憲法を改正してないのは、 日本とバチカンくらいなものらしい。 他の国はその都度、適した内容に微調整しているらしいですよ。

日本でも古くから改憲の動きはありました。 ではなぜ進められなかったか?

吉田茂の存在が大きかったようです。 かのサンフランシスコ平和条約で、 日本は交戦権を破棄しました。 その条約を結んだのが吉田茂です。

これにはかなり批判が相次いで、 安保闘争もこれに反対するものでした。

日本が交戦権持たないで、アメリカが安全保障してくれる、 ってのは非常に聞こえはいいですが、いわゆる属国化したとも取れます。 この条約のせいで、未だに日本は完全に独立してはいない。 と著者は主張してます。

楽でいいじゃん、とも思いますが、いわゆる対等の関係ではないですよね。 親と子くらい立場が違います。

その後、改憲運動が進むも、吉田茂の腹心だちによる政治は、 どうしても護憲寄りになります。 加えて、メディア・教育の方向転換により、憲法改正の勢いはなくなりました。 最近では、改憲しようものなら、 昔の大日本帝国へもどるのでは、という不安があり、改憲へのハードルは上がってます。

著者いわく、交戦権を持つために憲法改正するんではなくて、 日本がキチンと独立し直すために、 与えられた憲法ではなく、時代に合わせてマイナーチェンジさせる憲法でなく、 日本国としてのビジョンを主体的に定める憲法を定めるべきだとしています。

教育に話が移ります。 真偽のほどはわかりかねますが、もともと、教育勅語は、洗脳ではなく、 個々の人が、他人にはうやうやしく、己は慎み深くいきるための道徳を 磨くためのものだったようです。 日本ってもともと集団民族で、 人と助け合ったり、コミュニティの中で自分を確立してきた部分があります。

それが戦後の教育では、 『国の為は危険だ 個人主義が素晴らしい』などと言われてきました。 文中で、かの有名な漫画家の小林よしのりさんの言葉があります。

公という概念がないがしろにされた個人主義は単なる私主義、利己主義になるだけ。

→自分の国に誇りをもてない民族なんて・・。と、海外では評価されているようです。

今回の選挙のテーマにもなりますが、個の欲を優先させるのか、 国全体の復活をゆうせんさせるのか、選ぶ時が来ています。

最後に

とはいっても、国防に予算を割かなくて良い分、 また戦後の国民の復興へのパワーの分、日本は急成長します。 これについては、別の本を読んだので今度紹介します。

日本の経済成長の裏には、売国・反日の思いがあったのではないか。 少なくとも、日本人の心は失われていったのではないか。 先人達が死にものぐるいで発展させてくれた現代の生活に甘んじるのではなく、 発展のほころびをなおすことが、これからの世代の役目なのではないか。

本文では、そんなカンジの言葉で締めくくられていました。

今の人々は、物欲に溺れて、日本人の美徳といったものを忘れてしまったのではないか。 著者は危惧していました。

東京裁判のとき、周りは、見苦しく助けを請うのを期待していたのに、 日本人被告はみな威厳にあふれていたと言います。 彼らが大義を守ろうとしているのがよくわかった、とのことです。

この妄信ともとれるところが怖い、と思われますが、 今の人々よりよっぽどカッコ良かったんじゃないかな、と思います。

その志のカッコ良さについては、次回もっとわかりやすく書きます。

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