知識自体には意味がない

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日経ビジネスオンライン-ウは鵜飼いのウ

小田嶋さんはなかなか面白くて好きなのですが、 特に今回のは僕が共感するところが多かったので取り上げます。

ダメな原稿がダメな理由は、実は、自分の原稿じゃないからだ。 一見、うまく書けているように見えても、アイディアの根本のところが、誰かの書いた本の焼き直しだったり、雑誌の記事の再構成だったりすると、やっぱりうまく行かない。というよりも、ほかならぬ自分が、好きになれない。

ここの部分にものすごく共感しました。

僕が今ブログを続けている理由も、 「このブログについて」を読んで頂ければ分かると思うのですが、 自分の思考をまとめて文章化する練習です。

その意味で、僕も決して、 他人の意見のパクリや記事の再構成をしたくないです。 (というよりその作業に意味が無いですね。)

では、なぜ思考力や文章力を磨こうと思ったのか、 についても考えてみます。

「そりゃ無いよりあったほうが良いじゃん。」 と思うかもしれませんが、優先度が違います。 普通の人はこんなことやらないでしょ^^; 僕にとっては、他の能力よりも優先して磨きたいんです。

理由は、ちょいちょい言ってる通り、 僕のしたいことがメディアを通じて人に情報を伝えたいからですが、 もう一つあります。

この記事にも書いてある通り、 『知識自体にはもはや価値が無い』んです。

誰でも5秒で検索ができてしまう便利な世の中なので、 知らないことがあれば調べれば良いだけなんです。

電卓が出てきた頃は、『もう計算だけできても意味が無い』 なんて言われてたでしょうが、今は 『もう知識だけあっても意味が無い』です。

そこで、これから重要になってくるのは、 情報をいかに読み解くか、活かすか、というところでしょう。

そのためには、暗記の能力とかでなくて、 自ら思考する力が重要だと思います。 また、その思考という曖昧で正解が無いものを人に伝えるための、 体系的にまとめる言語力も必要です。

必要な情報を瞬時に手に入れるためのITの知識と、 情報を鵜呑みにしないで自分で考えるリテラシーは、 もはや全ての人が身につけておくべきなんじゃないでしょうか?

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