CDだけじゃ売れない

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前回のエントリーに続き、今回はこれからの音楽の販売方法についてです。

こないだ、『良い音楽とは~』って話をしましたが、 科学技術の進歩によって、音楽はたかだか4MBの情報になってしまいました。 そして、その情報は誰でもインターネットを介して手に入れることができます。

さらに、iTunesっていう公式のプラットフォームができてから、 MDとかでなく、フォーマット化されて、 ネットワークを介して転送可能になってから、

CDっていう媒体は時代遅れなんです。

もはやCDというハードをわざわざ経由しなくても 曲なんて簡単にやり取りできるんですよ。 そんで、曲を再生するのも、 今やCDやラジカセ、MDプレイヤーを使ってる人なんてほぼいないじゃないですか。 そもそも、ラジカセやMDって今売ってるんですか?

わざわざCDをレンタルして、自分でPCに取り込むよりも、 iTunesでフォーマット化されたデータをダウンロードするほうが楽に決まってるでしょ。

まぁ、ここまでは一般に言われてることですね。

じゃあどうやって音楽をビジネスにすればいいのか? ここからは、わりかしオリジナルな考えのつもりで書きます。

前回も書いたのですが、もはや曲だけを販売するのは難しいと思います。 ただの4MBのデータなんてなんの価値もないんです。

だったら、その音楽をより楽しめるような『体験』を付与してあげるのがいいんじゃないでしょうか?

例をいくつか出しますが、 購買体験もモノの所有も貴重な経験だと思うので、 CDとかの媒体を元にして考えます。 (やはり既存の枠を完全に取っ払うのは難しいですよね。  想像する人としても、消費者としても)

例えば、CDに特定のパスワードが書かれていて、 SNSなどからそこへアクセスすると、 買った人限定の特典映像や音声が聞こえて、 ファンのみの擬似空間を作れたりとか。

例えば、ライブ用のタオルとかうちわとか 踊りの振り付け集とかつけて、 ライブをもっと一体感持って楽しめるようにするとか。

例えば、その音楽の世界観を表現したようなオマケ、 (昔あった、ちっちゃいカメラを覗いてボタン押すと パラパラ絵が切り替わるやつとか、 その曲の歌詞に出てくる壊れかけのラジオとか。 って、例が昭和ですかね。^^;)

そう考えると、AKBのあの売り方も、4MB以上の『体験』を 与えてるから売り方としては結構アリなのかもしれないですね。 まぁ、やり過ぎ感はあるし、 CDが捨てられるのを見るのはあまりいいものではありませんが。

AKBの弁護をするわけではないけど、 良い音楽って歌が上手いとか作者のストイックな姿勢とかよりも、 楽しむことが第一だからねぇ。 と『僕は』思ってるので。

それか、どうしてもストイックに音楽単体で 勝負したいなら、今まで通りでいいかもですが、 少なくともお金の問題だけはありますよね。

熱心なファンにパトロンになってもらうような プラットフォームづくりも面白いかもしれませんね。 「キックスターター」みたいな。 ただ、レーベルに所属するならそればかりも言ってられませんよね。(´Д` )

あと、 いっそデータ化しないでライブだけで楽しむ音楽もアリかな~ とか思いましたが、それは金銭的に厳しいし、 ミュージシャンとしては多くの人に聞いてほしいのがあると思うので 却下しました。

時代のせいか、音楽が多すぎてお腹いっぱいなので、 ただの自己表現でなくて、 聞く人を楽しませてくれるような音楽が出て来て欲しいものです。

参考文献

・音楽業界をダメにしたのは「レコード会社」じゃなく「アーティスト」だろ ミュージシャンとアーティストの違いですね。 大衆音楽とマニアックなのの違いというか。 ビートルズもアイドルだったんだよ、ってのは確かにそうなのかも。

・音楽「業界」が壊れたのは頭がバブル脳だからじゃないの? 調子に乗った音楽業界。

・音楽業界はなぜ縮小したか? もしドラ作者のブログ。 おじさんの意見も僕らと違ってておもしろい。

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