絶望な国の幸福な若者たち

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絶望の国の幸福な若者たち

※僕はまだ、この本読んでません。 あくまで、タイトルからの妄想です。

このタイトル、かなり的を得てると思いませんか?

今、僕は東京の私立大学に通ってるんですが おなじ若者として、今の若者たちを見てると幸せそうだもん。

過程が裕福なのが多いので経済的には豊かですし、 インフラや治安の環境もトップクラスに良いです。

親がいるのでモノや金は溢れてるし、 レジャーやエンタメ系の施設なんていくらでもあるし、 好きな時に好きな子とコミュニケーション出来るし、 若者(特に女の子)は社会からちやほやされるし、

若者から見たら、現状の日本は幸せな国ですよ。 だって良い面しか経験してないもん。

・・・というよりも、悪い面は気にしないように教育されてきた。 というべきでしょうか。

若者(ここでは学生という括りにします)もバカではないので、 日本の現状が客観的に見てヤバイのは知識としては分かってると思います。 色んなデータや専門家の意見を集約しても、 日本が復活する可能性は極めて低いと思います。

ただ、経験がないから実感として理解できない。 また、大人が焦らないので『なんとかなるっしょ』と思ってるんじゃないですか?

人によっては、「30年ごとに景気の波がくるからそろそろ良くなるよ」 なんて戯言をまだ信じているかもしれません。 「円高になってるし、他の国よりましなんじゃん?」 とかかも。

今までの教育が全て与えてくれる教育、レールを敷いてくれる教育だったので、 日本の若者は『ヤバイ』と知りつつもどうしていいかわからないと思うんです。 とりあえずレールのっとけばしばらくは安全だろう。 と思ってしまうんだと思います。

また、親も『現状ヤバイ』とは知りつつ、自分達は過去の 高度経済成長期(バブル)に成功してきた経験があるから、 それを子にも強制しようとします。 社会のシステムも、未だにそうした固定観念が蔓延してます。

しかし、今のまま育てたって、経済が委縮して雇用が減ってるのは自明だし 老人と借金はどんどん増えて税負担は重くなるし、 優秀な人は海外に行ける環境なのでどんどん流出していくし、 あげくこのあいだの震災で東電や政府はボロボロになったし、 今のままのシステムで廻るわけないんです。

いつ爆発してもおかしくない時限爆弾がもうあるんです。

こんな状況なのに、

ジジイは、自分達が生きている間だけ無事に過ぎればいいや、と 時限爆弾をより巨大化させて次の世代に回してくるし、

大人たちは、高度経済成長期で楽に生きてこれてたので、 現在の時代の変化についていく方法がわからずない。 ジジイに聞こうにも、その場しのぎの案しかで出ず、 社会の仕組みを変える力もないので 時限爆弾をもってウロウロしてるだけ。

そして若者は、知識としてやばいのは知ってるけど 感覚として理解できないような教育をされてきていて、 気付いたら時限爆弾を『何だコレ?』と思いながら持っている。

こんな構図じゃないかと思います。

ちなみに、 『あなたはどんな時幸せですか?』という質問に対し、 趣味をしているとき 友達と一緒にいる時 今の暮らしができること

なんて答えが返ってくるそうです。

今のままの経済状態では、また、こんな現状維持の姿勢では、 今の暮らしが維持できないことはわかりきってるんです。

趣味に没頭できる、ってのは今だけです。 「プライベートを充実させたい」ってみんなが言い出したら まぁ、早いうちに経済は破綻するんじゃないですかね?

若者は、これからを楽しむために、 もうちょい今を真剣に考えてみたらどうでしょうか?

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