これからのマスメディア

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明日のコミュニケーション 「関与する生活者」に愛される方法 (アスキー新書)

久々メディアの話です。

今回は、ソーシャルメディアを受けてのマスメディアのこれからについて、 上記の『さとなお』さんの本を読んでの感想も込みで書きたいと思います。

まず、みなさん実感あるのかわかりませんが、

今なぜ、マスメディアがパッシングされてるのか?

というところから考えてみたいと思います。

コトの発端は、インターネットの普及による 『情報革命』が起きたことからはじまります。

これにより、今までと比べ圧倒的に情報量が増加していきました。 (当社比数十倍です!)

これによって、今までの情報のさばき方では間に合わないため、 消費者は情報の取捨選択をするようになります。

ここで、一般消費者は、マスメディアが行ってきたような 『注意呼びかけ型』の情報よりも、 知り合いからのレコメンドの情報の方が価値がある、とみなすようになってきました。

また、違う側面からのアプローチとして、 『高度経済成長の終わり』を迎えると同時に、 消費者は物質的な豊かさの限界を感じ始めます。

それよりも、古来から人間が培ってきた、『人との繋がり』 が生活をより豊かにするのもではないか?と意識が変わっていきました。

マスメディア全盛時代は「いかに気を引くか」。誇張表現でも過激でもなんでもいい。気を引ければ勝ち。 ソーシャルメディア時代は、情報が筒抜け。誇張表現はバレる。また、情報を隠しても信用されない。正直に、まっとうに、等身大でアピールするしかない。

ただ、マスメディアの良いところも多い。

  • ソーシャルグラフ関係なくマスでつながり、情報を共有することが可能。
  • 報道に関しては、圧倒的に取材力、信頼が厚い。

よって、

今後のマスメディアの在り方。

今後の広告戦略。

突飛な広告をぶつける。 重要なのが、従来のような自己主張激しい、『誇張表現』ではなく、 「なんだこれ?」と思わせるような、キチガイじみているのが受けそうだ。

例)

  • 一本満足バー
  • せんとくん

報道に関して

媒体を一つに固執してしまうのはもったいない。 発信したい内容があるなら各々使い分けるべき。

そして、記者クラブ問題だ、東電や電通との癒着だなんだといわれて 「今や記事は事実ではあるけど真実ではない。  まして社説なぞ読みたくもない。」 みたいな人も多いんじゃないかと思っていて信頼性がうすれてきている今日、

信頼性を企業、母体に持たせるのではなく、 記者個々人に持たせるというのが良いのではないかと。

長所を活かして時代に合わせるという意味では、 共感しやすい個人や、取材過程や姿勢も含めていくのが良いのではないか?

そういった個人が伸び伸び取材できるように、 彼らの考えを広く発信できるように、 母体として取材力・発信力の担保をしていくのが理想なんじゃないかな と思います。

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