大衆と理系知識

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今回はこのエントリーを読んでの感想です。 大衆と理系知識

またしてもトゥギャッターですが…

さて、ここで言われていること 僕個人はそんなに気にしたことはなかったです。 というのも、あくまで簡単にですが、一般のテレビとかでも 科学技術についてある程度の説明をしてくれてると思ってるからです。

なのでメディアに関してはそこまで問題視するようなことではないんじゃないかな、 と思うんですが、問題はこっちのほうです。 Togetterの下の方に書かれてる、 「54図は衝撃的」 ってヤツ↓

文部科学省データ

文科省のデータなんですが、ここでまとめられていることは 日本の良くないところを如実に示してんじゃないかと。 (まぁ、海外の事情を知らないのであまり偉そうなこと言えないんですが…)

教育システム・社会の空気が、 子どもの理系離れを促進させてるんじゃないかと強く思うわけです。

より具体的に言えば、

  • 答えのある問題のみ解かせる教育システム
  • 現行の技術者たちの仕事内容のイメージ

が良くないかと。

基本的に、敗戦からの欧米に追いつけ追い越せの 社会の仕組みの弊害だと思います。 今まで欧米の技術を模倣して、いかに精密に・小型化できるか、 といった研究が主だった。 その仕組みのままでいるせいで、今の時代の変化についていけてないんじゃないか。

例えば、幼少期

子どもは基本的に勉強は嫌いです。^^; ただ、虫や宇宙やSFに憧れを抱く子どもは多いんじゃないかなとか思うんです。 そこの好奇心はどの国も共通だと思うんですが、 日本の場合、子どもの純粋な質問に答えてくれる大人は少ないんじゃないでしょうか? 質問に真面目に取り合わなかったり、一緒に実験してみようなんてなかなか思わないんじゃないですか?

「これはこう!」と画一的な答えを与えられておしまい。 なんてことが往々にしてある教育システム・大人の風潮は教育上よろしくないかと。

次に、中学高校時代

ゲーム文化に寛容な大人が少ないからか、 「ゲームは良くない。時間の無駄。」みたいな考え方の大人も多いんじゃないかと。 エンターテイメントの考えが日本はまだまだですよね。

また、理系の子はメガネ・根暗・コミュ障のイメージが強い。^^;

間違ってはいないんだけど、 人当たりのいい無難な子が好まれ、異端は白い目で見られる日本の風潮から、 理系はなんかかわいそうな目で見られがちだったり。 (多分に偏見を含んでおります。まぁ僕の経験談も込みで・・・)

そして、社会にでた時

日本の教育で育ち、外国の技術を真似れば良いという、答えが与えられてる中での仕事。 クリエイティブな仕事などではなく、ひたすら地道な効率化と耐久テストなどを繰り返す。 技術者はもはや社会の歯車として、単純な労働力としての存在だったんじゃないかと。

もうね、そのころになるときっと 子どもの頃のワクワク感なんてとっくに消えちゃってるんですよ。

そんな大人を見ているこどもも、理系・もとい技術職にネガティブなイメージを 持つのは必然です。

そして、そんな高度経済成長期を生きた大人たちが、 今の日本の空気・風潮をつくってるわけですよ。

当時はそんな欧米に追い付けっていう、旧式の価値観が尊重され、 また、事実そのおかげでここまで成長してこられたわけで、 その価値観をもとに働いていた人たちが成功して、 今の日本の中心で、国を動かしていると思います。

なので、よけいに旧式の価値観から抜け出せず、今ここまで メーカーがピンチになってるんじゃないかな~とか思うわけです。 (円高とか、その他いろんな理由があるのも承知の上でです。)

しかし本来、理系の方が夢のあるワクワクする生き方だと思うんです。

技術革新にしたって、他人の模倣でなく、 自分で理想の製品や仕組みを想像して創造していく楽しさ、 誇りがあると思います。

  • もっと、理系・技術者がクリエイティブに生きれる社会を!
  • そしてもっと彼らが認められる世の中を!

創って行けたらいいなぁ。

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