ジャーナリズム崩壊

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ジャーナリズム崩壊

  • 読みやすさ  ★★★★☆(ページ数・大きさからの判断)
  • わかりやすさ ★★★★☆
  • オススメ度  ★★★★★

ジャーナリズム崩壊

やたらおどろおどろしいタイトルがついていますが、 個人的には、「日本ジャーナリズムの黎明」とかでも良いんじゃないかなと思っています。

この本は、現在の日本のジャーナリズムを糾弾した上で、 今までの忌まわしき旧体制が維持出来なくなってきている。 ということについて述べています。

つまり、「日本流」ジャーナリズムが崩壊して、 「真の意味での」ジャーナリズムが現れつつあるのではないかと。

著者は上杉隆さんという方なのですが、僕が彼を知ったのはつい最近です。 ホリエモンの本を読んでいる中で、 上杉隆さんが代表を務める「自由報道協会」についての記述があったので、興味があって調べてみたのです。

名前だけみると胡散臭い団体ですが、僕はファンになりました!(^-^)/ 彼はフリーのジャーナリストで、以前はテレビにも多数出演されていた らしいのですが、日本メディア界のタブーに触れたせいで、今では全局「出禁」だそうです。

では、そのタブーとは何かというコトなんですが、 これは放送禁止用語言ったりとか、 人道に反した行動(笑)をしたりとかいったことではなくて( ̄▽ ̄)

「記者クラブ」について言及したかららしいのです。

記者クラブ

では、この記者クラブとは何かなのですが、 「記者クラブ」という存在、これが新聞やテレビといった大手メディアで、 触れられるコトは皆無です。 まるで、存在しないかのように振舞っているのですが、 実は彼らが「日本流」ジャーナリズムの元凶なのです!

といっても、皆さんにわかに信じられないでしょう。 僕もそうでした。 そりゃぁ、得体のしれない団体より、今までの生活に不可欠な存在と なっていたメディアを信じるに決まってます。

しかし、最近の報道でメディア・政府への不信感は、皆さん抱いてると思います。

先の大地震・原発問題などが顕著ですよね。 そこらへんの詳しくは別で述べますが、ココで感じてほしいのが、 「メディア(政府)が常に正しいとは限らない」 ってコトです。 まぁ、太平洋戦争時の報道が一番わかりやすいですかね。

記者クラブは、大手新聞・テレビの記者が集まって生まれた組織です。 国民の大半が、ここからの情報しか得られていないのです。 つまり、彼らが結託すれば、言論統制・感情支配が簡単にできてしまうのです! しかも厄介なのが、そこから情報を得ている限り、 そういった意識誘導されていることに気がつかないのです。

小沢一郎・ホリエモン・海老蔵らの報道で、 本当に彼らが悪者だと判断できてますか? 怒っている写真・不適切な発言だけを取り上げた記事をみて、 イメージで判断してませんか?

一度、そんな疑問を感じるコトが大事だと思います。

本書は、そんな既存メディアを糾弾しつつ、 インターネットの普及(Twitter、Uストリームなど)で、 旧体制が維持出来なくなってきているコトについて言及している本です! オススメです!

記者クラブがいかに信用出来ないかについては、 同じく上杉隆さん著作の「記者クラブ崩壊」で述べたいと思います。

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