洞察力の原点

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今日読んだ本はコレです。

大前研一 洞察力の原点

簡単に言えば、「大前研一」語録集です。

大学生の知名度はあまり高くないようですが、大前さんは日本を代表するコンサルタントらしいです。

僕も詳しくは知らないのですが、父親が好きらしく、たくさん本を持っているので 自然と彼の名前を知っているカンジです。 色々とビジネス書を書いているのですが、以前読んでチンプンカンプンだったので あまり読んでいません。 そのうちまた読んでレビュー書きますね。

さて、肝心の内容ですが、

主に、

  • 現代人に求められること
  • 日本の過去の栄光とそれによる府の遺産(慣習や考え方)
  • 現代のビジネスのコツ

などを纏めてます。

順番に書いていきますね。

現代のビジネスマンに求められること

  • 「みんなと同じをやめる」
  • 「悩む前に行動する」
  • 「とらわれない素直な心」

基本的には、論理的な考え方を身につけろって話です。 事実だけを信じ、世の中の常識と言われてるコトを全て疑い、 バイアスを取り除くコト、その訓練が大事だ!と

また、もったいないや安定志向を止め、 自身の考えが違うとわかったらオールクリアする勇気・新しいコトに挑戦する勇気を持てと

こうして並べると当たり前のことばかりですが、 改めて文章を読み、理解すると、単なる「知ってる」という状態から もっと深いところで理解できるようになる・行動に移せるようになる、と思っています。

日本の過去の栄光と現在

  • 「明治以来の教育」
  • 「答えは外部にあるのか?」
  • 「恥の文化圏」

日本は他の国と比べ、豊かであるにもかかわらず、国民の幸福指数は低い、というのはよく聞く話ですが、その理由は、無宗教だからじゃないかという視点も提示しています。 偶像・精神に拠り所がないから即物主義になり、物質的な豊かさを他人と比較することで安心しようとする。 ある家庭より金銭的に優位にたっても、さらに上の家庭と比較する。 結果、どこかで必ず負け、敗北感を味わう。

日本人は昔から協調性を尊ぶ慣習があるため、絶対評価でなく相対評価になりやすい。 しかし、幸福は外部から与えられるものではなく内部から湧きあがる感情であることを忘れてはならない。

また、日本人は細かいところにこだわる。 物づくりの観点からいえば、品質がいいということで喜ぶところなのだが、 普段の生活において、自分で自分の生活を狭くしているともいえる。

国民の意識・考え方はバブル時代から止まったままで、未だに「日本はできる国だ」 と根拠のない自信に満ちていると思う。 発展途上国がすぐそこまで追い上げてきているのに全然気にせず、 「景気の変動は30年周期だからそろそろ上向きになっていくハズ」 などと何の根拠もなく安心している。

現在の日本の教育においても、先生の教えることは絶対で生徒はただそれを丸暗記すればよい。 よって、内容に疑問を持ち、質問をする必要はない。などといった勉強法が主流である。 これも、欧米に追い付け追い越せで知識ばかりをため込んでいった 高度経済成長期の負の遺産だと考えられる。

つまるところ、未だにバブルの栄光を引きずっているのだ。 だから、この変革社会においてずっと旧体制を維持し、現実から目を背け 根拠のない安心・懐古に耽る。 これを何とかしなければ、とこの本では語っている。

現代のビジネスのコツ

情報化・IT化がすすみ、コンピュータなしの生活は考えられなくなった。 メインの市場が、「見えない大陸」へと変わっていったのだ。

この「見えない大陸」で成功するには、まず自分の足場、事業領域を切り出す作業が必要

また、実態がない分、各々の想像がカタチになっていくのだが、 このカタチのイメージがしづらい、一般人とは違う発想にこそチャンスはある。 逆に言うと、誰でもイメージができてしまうプランは 独創性に欠け、うまくいかないことが多い。

ふー。 この手の本はレビュー書きにくいですね。

次回はもっとまとめやすい本選んどきます。

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