無料だったけど読めてなかったので改めて。
主人公に全然感情移入しないのは、大人になったからでしょうか。。。
死ぬとは何か
- 人の生死には誰が決める?医者か、依頼主か?
- 死ぬのは悪いことか?
- 直すのは良いことか?
- 抗がん剤は希望か、それとも体を蝕む絶望か?
死とは何かを答えられない人は多い。 なんとなく怖いと認識しているから生に執着する。それは本心からか?
差別について
個々人の扱い方
障害・社会的ハンデ・差異のある人に対して何かしなきゃいけないというのはおかしい。
電車の座席も、あくまで優先席であって専用席ではない。 お年寄りや妊婦が疲れやすいから優先したらいいんじゃないの?というだけで、ぐったりしてるサラリーマンがいたらそっちを優先するのはアリ。
優しくする、手厚くもてなしてあげることは差別か? 特別に扱うということは、良くも悪くも一般人とその人とを差別をしていることの表れ。 気にしないのが一番。他の特徴と同じ。 怒りっぽい人には近づかないようになるし、面白ければ話したくなるし、疲れてたら席を譲るし。
精神病だって障害だってただの病気みたいなもの。 そんなの気にしてられない。
報道の扱い方
報道関係者の話も出てくる。
何かを報道した時点で報道者の意図が出てしまう。事実だけを選んでも恣意的になる。 精神障害者は危険だ、とかはデータに基づいているのなら構わないが、そうでなければただの思い込み。 それを公に発信していると明らかに差別を助長している。
「差別をした結果、全体としてはプラスになる。消費者は差別的な報道を求めている。だから報道する。」 というのであれば否定はしないが、それはただの自分たちの見解であって事実とは関係ないことを伝えるべき。そうでなければ騙していることになる。
医療(医局)という世界について
日本だから安心なんてことはない。病院、というか医者を信用できるのか?
慈善事業ではないので、金銭や訴訟などの現実的な問題には対応せざるを得ない。 人の命は金で測れてしまうもの。 「この医者の言っていること、やっていることは自分にとって適切なのか?」 は個々人で判断しなくてはいけない。
研修医が宿直をやっていたりする。 その比率が非常に多い。しかも単独。(そして大部分が不安を抱えている。) 夜に緊急で病院に担ぎ込まれたら、その研修医に見られることになる。
余計な治療は国家の血税を無駄にする。 医者がいるといえば断ることはできない。病院はちゃんと儲かる。要は自浄作用が働かない。必要だからと処置しまくれば病院も患者もハッピー。ただし国民の負担が増える。
年功序列はかなり激しいらしい。 上からの評価 報酬の体型を感受していたら何も変えられない。 医局はマフィアみたいなもので、そこから逃げるのは難しい。 変えるには仕組みの外からでないとダメなのでは?
病院の数は他の先進国に引けを取らない。 でも病院の数が多すぎて人が足りない。
原因は三つ。(小児科の場合)
- 患者の数が多いこと。
- 儲からないこと。
- 緊急性を要すること。
なんでこのマンガを無料にしたのか?
読者への警鐘なのか?そうすると無料の意味を感じるけど。 否応なく色々と考えさせられる内容だった。
闇を暴く?するとどうなる?暮らしやすくなるか。安心できるか? 今となっては知らない方が良かったか?