キュレーション5:論考まとめ

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キュレーション4:報道産業 キュレーション3:アート産業(創作者) キュレーション2:コンテンツ産業(消費者) キュレーション1:広告業界

今まで書いてきた内容の総まとめです。 なんでコレを書こうと思ったかも下の方に記してあります。

そもそも科学やテクノロジーも無から有ではありません。というより、アートの例でも挙げましたが、完全に無から生み出すなんて不可能です。かのジョブズも他社の製品や禅の要素を組み合わせているとよく言われます。「コピーキャット」って本も最近話題ですね。つまり、完全な革新なんてなくて、過去の要素の組み合わせの結果だということです。そういう意味で、今回のキュレーションという単語は汎用的すぎてズルい気もしますが。。。

ただ、モノが溢れてる現代にとってこれから重要になってくるのは、ハードウェアとかよりももっと精神的な充足であることは割と自明だと思っています。社会起業家やNPOが流行っているのもその影響でしょう。

ではそんな幅広い意味を持つキュレーションとは、簡単に言うと何かと何かの間を繋ぐミドルウェア的な役割です。 広告がモノと価値観を繋ぐように、アートが価値観同士を繋ぐように、ジャーナリズムが人と情報を繋ぐようにです。

そしてそのスキルを身につけるためには、広く深い知識と根本の考察が求められます。 「コレを知っておけばいい」というわけでもなく、直接関係ないことでも常にあちこちにアンテナを張り巡らすこと。 また「これはこういうもの」なんて固定観念を外し、それぞれの事象を根本から理解しないと新たな見方や組み合わせは思いつきません。 空手で言う『守破離』の破のレベルまでは達している必要があります。

というわけで、かなりざっくりですがキュレーター()になりたい僕としては、そのためにどう過ごすべきか考えるわけです。 これは常々いってることですが、まずは情報をひたすらインプットすることで、組み合わせる対象が広がります。 また、その物事の本質を理解すること。これは普段読んでる本で、哲学や脳科学なんかを好むのもそれが理由です。また、大枠の客観的な情報を得るために統計学なんかも面白いと思っています。これによって組み合わせるための指標ができてきます。 (どこぞの企業には、「5回whyと問え」とか「なぜなぜ思考」とかという文化があるそうなので、そういった環境で考えを磨くのも良いなと思っています。)

以上、ここまでキュレーションという単語に関連させてまとめてきました。 が、もう気づいてると思いますが、近年のこういったパラダイムシフトの裏には全てネットが関係しています。裏キーワードはネットやITだったりします。。

最後に、東さんのこの言葉を引用します。

『新しい社会は新しいマインドセットを必要とする。』

このIT社会において、一応デジタルネイティブ世代として、既存の価値観に囚われていない世代として何ができるか考えて続けます。

パラダイム/アンダーグラフ 地味だけどいい曲多くて好きなバンドです。「パラダイム」の意味はググってください。 <iframe width=”300” height=”250” src=”http://www.youtube.com/embed/KkMurICX_F8” frameborder=”0” allowfullscreen></iframe>

そういえば、「ハフィントン・ポスト」明日から始まりますね。 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1304/23/news112.html

<参考文献> “ePubはクソ”、”ハフィントン・ポストで連載開始”〜堀江氏、メディアを語る http://blogos.com/article/61333/ 日本2.0 全ページ (追記) 文章を「書ける人」と「書けない人」のちがい

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