ドイツの脱原発について

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今回は、津田マガよりいくつか抜粋した内容を元に、 わりと事実ベースで書いてきます。

タイトル通り、ドイツのエネルギー政策についてです。 自民党が大勝して、維新も続いたので、 日本ではしばらく原発維持なんだろーな、 と思いながら読んでましたが、せっかくなので共有をと。

抜粋: : 大介、津田. “津田大介の「メディアの現場」 2012.11.7(vol.52).” 有限会社ネオローグ, 2012-11-07T09:00:00Z. iBooks.

(↑便利なもんで、コピペすると自動でこんな文面が出てきます。e-Pubってすごいですね。)

以下、引用

“日本で「脱原発のモデル国」と言えば代名詞のようにドイツの名前が挙がりますが、実際、ヨーロッパではイタリアやスイス、デンマーク、オーストリアなど、ほかにも数多くの脱原発先進国があります。”

最近、あちこちの先進国で脱原発が行われているようです。 アメリカでもそっち路線だものね。 ゲイツさんは何かやってるけど。

さらに、日本と並ぶ原発大国と呼ばれているフランスでも、 なんか脱原発を検討しているとかいないとか。。。

ここに注目! 「原発大国フランスの廃炉」 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/141387.html

まぁ、ここではドイツの話に限定するわけなのですが。

で、脱原発は、当然電力会社は反対します。 安定供給できて、発電コストも安い、国の支援金が、などなど 魅力は多いのではないかと。

ただ、ドイツでは、1960年台から、 長年かけて議論をして、電力会社含めてコンセンサスを得ているようです。

電力会社側の見解も以下のようになってるそうで。

“「われわれ電気事業者も足並みを揃えて脱原発に向かっていかなければならない」と”

それで、脱原発依存をするためには、再生可能エネルギー系を 推進していかなきゃいけないので、そのために電力自由化や 買い取り制度を導入してます。

“ドイツでは発送電分離と電力自由化がかなり進んでいます。”

ただ、これに関しては、始めは市場にゆだねていたが、 既得権益もろもろの関係で公平な競争が行われず、 あまりに進みが遅いので、国が主導したようです。

やはりこういったプロジェクトの時は、 政府が関与していかないと、なかなか思うようには 進まないんですかね。

日本では、わりと中央集権の方が合理的だと思ってますが、 肝心の政府の信用が〜〜なので難しいところです。 余談でした。

一方、

“日本がドイツに勝る部分もあるんです。地熱に関して日本には高いポテンシャルがあり、実用化のための技術も企業が持っています。太陽光でいえば、日本は日照時間がドイツの約1.4倍なので、実はドイツより太陽光発電に向いているんですね”

まぁ、土地の値段がどうなのよ、って話なのですが、 日本にもまだまだ有効に使われていない土地があるので、 太陽光とかも頑張って進めていってほしいですね。

最後に、ドイツも、使用済み核燃料の最終処分場は決まってない とのことなので、もはや処分できる場所は各国内にはないと思います。 が、他国に持ってこうもんなら大バッシングですからね。

(福島ならいけるか?という話もしてますが、実際に言及すると大バッシングくらうので誰も言わないでしょう)

という状況で、 またもんじゅの安全管理でまた騒がれているので、 もうゴミの処理に困るのは目に見えています。 なので、今は早いトコ代替案を考えて、 これ以上のゴミを出さないようにシフトしていくしか ないんじゃないかと思いますね。

まだ原発必要だ〜 とか言ってる人は、 その辺どう考えてるんでしょうか? 動かしたら、新たに廃棄物でるに決まってるのですが。

もんじゅで完全リサイクル出来ると思ってるのか、 最終処分場がどこかにできると思ってるのか。 (政府が汚れ役を買って出てくれるとおもってるんでしょうか)

経済的に必要、とか論理的に話してくる人は、 ぜひそこらへんの考察も、はぐらかさず論理的に話してほしいと思います。

韓国の経済状況について

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韓国大統領に朴氏 初の女性、保守政権が継続 http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1908F_Z11C12A2MM8000/?dg=1

韓国に新大統領が誕生しました。 しかも初の女性らしいですね。

彼女は保守派で、僅差で勝利した、とのことだったので、 少しまとめてみます。

韓国の経済政策としては、とにかく財閥優遇です。 この辺、日本を見習っているようです。 大企業を政府が支援し、国際的な価値を高めていくことで、 自国の発展をさせていく、というモデルです。

その結果、サムスンなどの財閥系がものすごい利益をあげていますが、 ご存知の通り、国内では不満が多く上がっています。

たしかに財閥系の実績は素晴らしいのですが、 (サムスン・ヒュンダイ・LGあたりですかね。) これらはほぼ輸出に頼っています。 国内だけでは需要が少ないからですね。

すると、ウォン安の方が売り上げが高いため、 政府としても、そのように為替に介入をする。

するとウォン安になり、海外のものを買うときに物価が上がる。 石油とか上がっちゃうと家庭は大ダメージです。

その結果、国民は貧しくなってしまってるのが現在の状況のようです。

前大統領は保守派で、財閥優遇を推進してきたため、 あんまり国民に人気ないんじゃないかな、と思ってたのですが、 なぜか今回の新大統領も保守派です。

しかし、僅差ということもあり、彼女も割と中道なところがあるらしく、 もしかしたら国民よりの政治になるのかもしれませんが、 ノムヒョン前大統領の際も革新派だったけど、 財閥の影響力が大きすぎてうまくいかなかったようですから、 国民の生活は引き続き厳しそうですね。

オマケ よくわかりませんが、ゴールドマンサックスが怪しい発言をしたとかなんとか。。。

【韓国経済崩壊】ゴールドマンサックス様の嵌め込み発言キタ━━━(°∀°)━━━!! 「金融危機は起きません」「韓国の負債は安全な水準です」 ⇒ 「金男えげつねえ・・」「マジ鬼畜www」 http://www.news-us.jp/article/308676028.html

衆議院総選挙の感想

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今日は選挙でした。

予想以上の自民党の得票数でしたが、 結果として、自民党のマニフェスト自体は割と自分の考えと近いので、 その点ではあまり否定的ではありません。

憲法改正(96条の件)、ぜひやってほしいし、 外交も、もっと厳しくやってほしい。 (向こうだって戦争する気なんてないから。  北朝鮮は・・・、周りが味方してくれるかなぁ^^;)

TPPはやめた方が絶対いいと思うけど、きちんと議論する、 ということなので、まだ様子見。

原発も、即時0でもいいと思うけど、一部動かして 経済の再編を優先するのもギリギリ許せる(大飯は活断層あるからや止めるべき)

インフレ化も賛成。 ただ、それと消費税増税はいっしょにすべきじゃないと思う。

政策としてはいいんだけど、既得権益の癒着が心配です。 インフレ化の公共事業へのバラマキも、裏の繋がりあるだろうし、 東電とかとのズブズブな関係もなんとかしてほしい。 そんで、自民党政権じゃ、若者の意見は封殺されそうです。 ネット解禁もまだまだ時間かかりそうです。

まぁ、結果は終わったこととして、 今後を想像してみようかと。

政治に関して、公明党よりも、(個々の案件ごとに)維新とくっつくのが現実的かと思います。 自公で2/3とっても、公明党は護憲なので改正は無理。 だから維新の会と、各案件ごとに協力することが大切だと思う。

経済に関して インフレ化が進むということで、物価が上がり、国民の生活は厳しくなるでしょう。 さらに消費税増税もきたら、貧困層は大ダメージです。

一律でダメージがくるので、労働者全般が貧しくなるでしょう。

そんで、中央集権で公務員などの仕組みも以前変わらずなので、 お役所仕事は健在で、古くさいシステムが幅を聞かせるでしょう。

若者が得をしない年功序列制とかが継続されていくでしょう。

最後にいくつか、読む価値のある記事を載せました。

今の若者はきちんと考えられていないようです。 (事前にキチンと調べなかったから、半年でいやになる。) 今後数年、円安になって輸出が伸びるまでは、 雇用の面でも、物価値上がり&消費税の面でも、 若者が苦労することが予想されます。

別に選挙に行けとは言わなかったけど、きちんと考えた結果でしょうね? 半年後にヤダって言っても通用しませんよ。

先進国として、他国に恥じない、 胸をはれる政治を行っていくことを期待します。

「一生今の会社で」入社半年で半減 新入社員調査 http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC1500G_V11C12A2NN1000/

すごい日本 〜誇るべき日本の世界1位〜 http://matome.naver.jp/odai/2135561634492553701

奇妙な国日本で、これから社会人になる人達へ http://www.assioma.jp/?p=3844

続・Appleを見習えとかいう経済学者たちは経済をわかってない http://mechag.asks.jp/508770.html

日本の悪しき風習

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最近、更新が多いですが、 決してヒマだからとかそんなんじゃないですよ^^;

選挙前だから落ち着きなくイロイロ考えてるんです。 で、読者の方にも今一度考えてもらえたらと思ってます。

で、今回はこれを読んでです。

【驚愕・愕然】実は日本の文化って… http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4354583.html

ここで言われてることは、まぁ真実だと思います。 で、みんなが良くないって思うのも最もだと思うんです。

上の人たちが管理しやすいように制度を決めていったってのも間違いないでしょう。 よく比較されますが、日本でホントの市民革命が起きたことはないです。 明治維新も、下級武士や田舎の藩主たちが起こしたもので、 真に市民が政治に関与したことはないですよね。 なので、本当の民主主義ができたことはないです。 今の民主主義は欧米のパクリです。

まぁ、ここまではよく言われることですが、 では、エリート達の政治が、弱者をいじめる・支配しやすくするものだったのか?

これには「違う!」と言えます。 (厳密には思いたい!ですが、いくつか論拠はあります。)

古代

まず、差別という考え方が海外と比べ、ゆるい。 もちろん、飛鳥時代とかより前の、食い物に困ってた頃とかは だいぶ野蛮でした。 アイヌ征伐とか、 江戸時代の『穢多・非人(えたひにん)』とか、一部ありますが、 基本的に単一民族なので、お互いに人として接してた気がします。 (えたひにんも、生まれながらの階級ではなかったようです。)

で、日本人ってわりと清貧を尊ぶ文化をもってたと思うんですよね。 これは、室町の銀閣寺らへんからなのかなぁ、とは思いますが、 贅沢を美徳としません。 戦国武将とかも、自国の農民とかには優しい人が多いですよね。

一方、絢爛豪華にするのは、むしろ死者を弔うときにやりますね。 日光東照宮とか最たるものです。

根底にあるのは、自然への畏怖と、お天道様がみてる的な考え方だと思います。 人間が生態系のトップだ、とかって奢りがない分、 国のトップとかもいくらか控えめです。

近代

前置きが長くなりました。 近代の話に戻ります。

戦後、日本がぼろぼろの状態から脱却するためには、 国を挙げて一致団結して改革を行っていく必要がありました。 そのためには、個々が自由主義を掲げて好き勝手動かれたら、計画が狂うわけです。 (もちろん、アメリカのマインドコントロールも一部あったと思います。)

戦後の日本のトップは、いずれも超エリートだったと聞いてます。 勤勉で、熱意があって、本気で日本を良くしたいと考えていた。 (と、僕の読んだ本では書いてあります。まぁ、そう書くでしょう^^;)

彼らがプランを立て、『所得倍増計画』などの経済政策を行った結果、 日本は、毎年10%以上もの超高成長を成し遂げたのです。 これは決して、自由経済では出来なかったんじゃないかと言われています。

なので、そのころの労働者は、 画一的な思考になるよう教育されて来たんだろうと思います。 実際そのほうが成功する時代だったので、 誰もわざわざ自由を求めて道を外れようとするヤツはいなかった。 道徳心が〜、とか社会全体のために〜、とかでなく、 上の言うことに従ってた方が、物理的にも得だったんです。 当時の人々は、『合理的に』上のいうことをそのまま聞いてたんだと思います。

それが、平成に入った頃から、『日本の外の』環境が変わります。 アメリカなどに日本産業が追いついてきて、 円高になっていき、そろそろ輸出の優位性が薄れてきます。 (貿易摩擦とかでもめてたりとかも) しかもインターネットなどの通信技術ができたりして、グローバル化が進みます。

そうなると、相対的に進んでない国へ、雇用は流れていきます。 日系企業は上手くいってても、国内が空洞化していきます。

すると、雇用が不足してきて、 今までと同じような教育をしてても上手くいかないケースが多くなります。 要するに、日本で何かあったわけではなく、 日本外での変化によって、今までの教育を受けて 上の言うことに従うことが『合理的』でなくなってしまった。 だから、みんな自由を求めていった。 上の世代としても、自分たちの時代では、 上下関係があった方が、 なんかわかんないけどうまく回っていたので、 ふわっとした説教になってしまう。

日本は、高度経済成長を得るために、道徳を捨てたと思ってます。

ただ、借り物の資本主義に染まることで、経済的・物質的に豊かになり、 こんなにいい暮らしができるようになった。 これは感謝すべきことです。

まとめ

戦後の集団主義は、思想なき教育だったので、 今の若者たちが憤るのも当然。 ただ、そのおかげで戦後からここまで来れた。

なので、若者世代は、上の世代の頑張りに感謝するとともに、 これからは精神的にも幸せになれるように活動していく必要があります。 僕としては、義務だと思ってます。

一方、おじさん世代は、当時の常識が通用しなくなってきてることは 分かってると思うので、若者に自由に活動させていただきたいです。

お互いに、「あの世代のヤツらはわかってない」というのは簡単です。 なんで意見のズレが生じるのか、どう改善していけばいいのか、 生産性のある考え方をしていきたいです。

ハチ公から考える日本の美徳

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昨日の続きです。

日本人の価値観を見つめ直してもらえればいいなと思います。

今さら、『日本人たるものかくあるべし』なんて偉そうなこと言うつもりはなくて、 いくつか例を挙げるので、改めて自分の価値観と照らし合わせてもらえればと思ってます。

日本にも、資本主義の価値観が浸透してきました。 特に、戦後の高度経済成長期は、その価値観のおかげで、 『Japan Miracle』とも呼ばれるほどの急成長を成し遂げました。

でも、そもそも日本に資本主義が適しているのかは疑問です。 日本は古くから、自然と共存し、互いに尊重し合う生き方をしていました。 八百万の神なんて考え方も海外にはないもので、 自分の周りの万物全てに敬意を持っていました。

短歌・俳句や、日本画などを見ても、わびさびの世界というか、 見えないものを尊ぶというか、海外の論理的な即物的な考えとは だいぶ異なります。

海外の絵は、物質の質感や、立体感に重点を置いています。 一方日本画は、平面的で、濃淡が多く使い分けられ、空白も多いです。 一見へたくそに見えますが、想像を形にするのではなくて、 平面・空白を用いることで、あえて具体化をやめているのではないかと 最近は思います。

日本の文化は、言葉や絵で具現化できないものです。 具現化してしまうと、そこで説明がついてしまうからです。 自然や他者への畏怖・崇拝が消失してしまうからです。

ちょっと話が逸れました。 言いたいことは、現代人は、資本主義的な考え方に傾倒し、 昔の人々の価値観を忘れてきてると思います。 ただ、心のどこかで、文化として今も根付いているはずです。

仕事にしても、新卒一括採用とか、年功序列とか、 今の資本主義からしたら明らかに非効率的な仕組みですが、 これも社会のコミュニティとしての役割が残ってると思います。

大人になったら、みんな周りに恩返しする。 社会もそれを後押しする。 年上には誰にでも敬意を払う。 高度経済成長期に日本全体で成長するには、 こうした社会の一員としてのモラルが必要だったと思います。

最近の政治の話にしても、論理的な思考より、 感情論が多くなっているのは、そういう文化だからだと思うんです。 そもそも論理がニガテなんじゃないかと。

ピンと来ない人のために、一つ例をあげます。

『忠犬ハチ公』ってお話がありますよね。 (実はこのブログのドメインに使ってたり。。。)

あれが日本では美徳とされていますが、なぜだか考えたことありますか?

資本主義的に考えると、待ってても実際に会えなかったら、 ただのムダということになります。 それよりも、まず自分が生き延びることのほうが、 主人に再会する確率は高くなりますからね。

あれは実は、『待ち続けた』という行為自体に目的があった。 とする意見があります。(アニメ:『京騒戯画』4話より^^;)

損得を抜きにして、あそこまで忠義を体現したからこそ、 あの話は日本人の心を動かす美談になったということです。

別に、資本主義・個人主義を心から思えてる人はいいです。 ただ、なんか周りが言ってるから自分も、という人は多いんじゃないかと思います。

昨日の歴史の件ですが、実際はどうだったのかはわかりませんが、 事実として負けて支配されたってことよりも、

『僕らの先祖はカッコ良かった!』って思いたいじゃないですか。 昔の日本人の美徳を信じたいじゃないですか。

資本主義が大事なのは分かりますが、 こういう損得でない美徳を持った人が報われる世の中にしたいな、と思ってます。

オマケ

「おつりが多かった。得した。」 こういうの実は損してるって 永井千佳の音楽ブログ http://blogs.itmedia.co.jp/nagaichika/2012/12/post-ee7d.html

戦後 歴史の真実(右翼派からみた歴史)

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戦後 歴史の真実 (扶桑社文庫)

序章

タイトルからもうアレですが、 別に「大日本帝国バンザイ」なんて言うつもりはないので、 あんまり構えずに読んでください。

といっても、本についての備忘録なので、 しかも僕は日本は大好きなので、 ちょっと抵抗がある人もいるかもしれません。

明日にでも、この本を読んで考えたことをまとめるつもりです。 そっちはもっと一般的で読みやすくする予定なので、 抵抗ある人はそっちだけ読んで頂ければ。

内容

まず、第二次世界大戦においての日本について。

日本は、戦勝国中心に裁判で裁かれ、 A級戦犯として多くの軍人も死刑にされました。 一般に言う、東京裁判です。

ここで、裁判員の一員として呼ばれたインドの弁護士の話。

勝ったが故に正義で、負けたが故に罪悪というなら、もはやそこには正義も法律も真理もない。 力による暴力の優劣のみが全てを決定する社会に信念も平和もあろうはずがない。

→よく、「日本は負けたんだから裁かれて当然。文句言う資格ナシ」 みたいな風潮が日本にはあると思いますが、それは文明国が言うことではありません。

それを認めてしまったら、正義うんぬんよりも暴力が勝つという、 世紀末みたいなことになってしまいます。

また、作者曰く、

『日本の兵隊は世界的に民度が高い』 『太平洋戦争という記述は誤りで、大東亜戦争と呼ぶべき。アメリカへの攻撃メインでなく、アジア民族解放戦争だった』

ということらしいです。

文中でこんな記述があります。 マレーシアの上院議員、独立の父いわく、

かつて日本人は清らかで美しかった。かつて日本人は親切で心豊かだった アジアの国の誰にでも自分のことのように一生懸命つくしてくれた

→昔、勉強したときは、アジアに攻め込んだのは領地拡大のため、 みたいな侵略戦争として学んだ気がしますが、こういう見方もあるそう。 たしかに、日本がアジアを虐殺・奴隷にしたなんて具体的な話は聞いてません。

そもそも、奴隷なんて文化もなかったように思います。 当時は白人が他人種を差別してたけど、日本人はアジアと同じ黄色人種だし。 そうなると、アジアに進出したのは奴隷解放のため、という考えもしっくりきます。

次に改憲について。

『日本国憲法は、もともとGHQから押し付けられた憲法である。』

→これは、一部の人からよく言われる話です。今日、石原さんも言ってましたよ。

石原代表“憲法改正で自民に協力も” ーNHK http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121210/t10014092001000.html

過去60年以上憲法を改正してないのは、 日本とバチカンくらいなものらしい。 他の国はその都度、適した内容に微調整しているらしいですよ。

日本でも古くから改憲の動きはありました。 ではなぜ進められなかったか?

吉田茂の存在が大きかったようです。 かのサンフランシスコ平和条約で、 日本は交戦権を破棄しました。 その条約を結んだのが吉田茂です。

これにはかなり批判が相次いで、 安保闘争もこれに反対するものでした。

日本が交戦権持たないで、アメリカが安全保障してくれる、 ってのは非常に聞こえはいいですが、いわゆる属国化したとも取れます。 この条約のせいで、未だに日本は完全に独立してはいない。 と著者は主張してます。

楽でいいじゃん、とも思いますが、いわゆる対等の関係ではないですよね。 親と子くらい立場が違います。

その後、改憲運動が進むも、吉田茂の腹心だちによる政治は、 どうしても護憲寄りになります。 加えて、メディア・教育の方向転換により、憲法改正の勢いはなくなりました。 最近では、改憲しようものなら、 昔の大日本帝国へもどるのでは、という不安があり、改憲へのハードルは上がってます。

著者いわく、交戦権を持つために憲法改正するんではなくて、 日本がキチンと独立し直すために、 与えられた憲法ではなく、時代に合わせてマイナーチェンジさせる憲法でなく、 日本国としてのビジョンを主体的に定める憲法を定めるべきだとしています。

教育に話が移ります。 真偽のほどはわかりかねますが、もともと、教育勅語は、洗脳ではなく、 個々の人が、他人にはうやうやしく、己は慎み深くいきるための道徳を 磨くためのものだったようです。 日本ってもともと集団民族で、 人と助け合ったり、コミュニティの中で自分を確立してきた部分があります。

それが戦後の教育では、 『国の為は危険だ 個人主義が素晴らしい』などと言われてきました。 文中で、かの有名な漫画家の小林よしのりさんの言葉があります。

公という概念がないがしろにされた個人主義は単なる私主義、利己主義になるだけ。

→自分の国に誇りをもてない民族なんて・・。と、海外では評価されているようです。

今回の選挙のテーマにもなりますが、個の欲を優先させるのか、 国全体の復活をゆうせんさせるのか、選ぶ時が来ています。

最後に

とはいっても、国防に予算を割かなくて良い分、 また戦後の国民の復興へのパワーの分、日本は急成長します。 これについては、別の本を読んだので今度紹介します。

日本の経済成長の裏には、売国・反日の思いがあったのではないか。 少なくとも、日本人の心は失われていったのではないか。 先人達が死にものぐるいで発展させてくれた現代の生活に甘んじるのではなく、 発展のほころびをなおすことが、これからの世代の役目なのではないか。

本文では、そんなカンジの言葉で締めくくられていました。

今の人々は、物欲に溺れて、日本人の美徳といったものを忘れてしまったのではないか。 著者は危惧していました。

東京裁判のとき、周りは、見苦しく助けを請うのを期待していたのに、 日本人被告はみな威厳にあふれていたと言います。 彼らが大義を守ろうとしているのがよくわかった、とのことです。

この妄信ともとれるところが怖い、と思われますが、 今の人々よりよっぽどカッコ良かったんじゃないかな、と思います。

その志のカッコ良さについては、次回もっとわかりやすく書きます。

一見批判しがちなんだけど、実はまっとうなこと言ってる件

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昨日、こんなまとめが出来てました。

自民党の西田昌司と片山さつきが、国民主権と基本的人権を否定してしまいました http://togetter.com/li/419069

西田さんは、弁解のしようがないくらいトンチンカンなこと言ってますが、 片山さつきさんの問題のツイートがこちら(以下、青文字はサイトからの引用ママ)

@taiyonokokoro50国民が権利は天から付与される、義務は果たさなくていいと思ってしまうような天賦人権論をとるのは止めよう、というのが私たちの基本的考え方です。国があなたに何をしてくれるか、ではなくて国を維持するには自分に何ができるか、を皆が考えるような前文にしました! katayama_s 2012/12/07 12:37:08

たしかに、今言ってしまうと反発を喰らいそうな文章なので、 まぁ騒がれるのも無理はないかな、と思ってます。 まして、片山さんですから。。。 小泉さんとかが言ってたらもう少し印象は変わったのでしょうが^^;

おそらく、コレの発言の真意は、 国民が、今の天賦人権論を持ち出して、 『権利は勝手に与えてくれるから義務なんて果たす必要がない』 って思ってしまわないように、天賦人権論の記述を少し変えよう。 って感じだと思います。

国民が権利だけ主張して義務果たさなかったら、 国家は潰れるに決まってるので。

「国が何をしてくれるかではなく、自分が国に何ができるかを考えなさい」これはJFケネディの言葉。片山さつきは「人権という言葉を使って果たすべき義務から逃避するな」と言いたいのだろうけど、それは即ち「義務を果たさない人に人権はない」ということではない。 powerpc970

そもそも片山さつきの言うように日本人は「義務は果たさなくていい」と本当に思っていて、わざわざ憲法で「そうじゃねーのよ」と規定しなきゃいけない状態であるのなら、日本は終わってると思うのだけど。憲法や法律でモラルが作られるのではないわ。 Kuma_art

【義務は果たさなくていいと思ってしまうような天賦人権論をとる】って別に天賦人権論の否定というよりも。それを逆手にとって、【義務を果たさなくていいと主張するために天賦人権論を持ち出すのは止めよう】ということだろ。別に基本的人権そのものを否定するような発言は他に見当たらなかったし、オニの首とったようにわめき立てる根拠があのツイートだけなら、真意はわからんだろう。 kappa3200

僕の考えはこれらの方達のコメントで代弁してもらいました。

あとは、誤解を招くような発言をした片山さんに訂正ツイートをしてもらえば 問題ないのですが、彼女は昨日の地震への対応にかかりきりのようですので、 逃げた、などと思わずに待っててあげれば良いと思います。

その上で、こんなまとめもできてました。 『権利』というものへの暴論 http://togetter.com/li/419124

ぜひ、こっちは全部読んでほしいんだけど、 簡単に言うと、

自分が内面において欲求する”権利” はみんな生まれながらに持ってるけど その欲求を外部に対し行使する”権利” は社会から与えられるもんだよ、って話。

この例が分かりやすかったです。

こう考えれば楽ですね。無人島で一人っきりになった場合、一人で権利を主張しても意味がない。たとえば、自分には平和に生存する権利があると叫んでも、無人島で生き残るには自分で生き残るための努力をしないと、簡単に死んでしまう。こうなると「権利は天から万人に与えられたものだ」という主張は通らない。 clockrock4193

これが二人になっても、二人とも権利だけ主張してたらすぐ死んでしまう。 家族単位でもそうでしょ? ニートが通用するのは、お金をくれる家族がいるからです。 じゃぁ地域単位だとどうですか? 地元愛とかあります? 国家単位だとどうですか?

どうも、みんな家族単位くらいまでならわかってるけど、 地域・国単位になると急に義務の部分が欠落してる気がします。 日本では愛国者はうさんくさがられますが、家族愛・地元愛は美徳とされますよね? その境界はどこにあるんですか? 家族・個人さえよければあとはどうなっても良いんですか?

あとは各自で考えてもらえればと思いますが、 批判としてよく挙がる意見への返しはこんな感じです。

義務と権利をバーターにしているのが間違い。 障がい者・ホームレスなどで義務を果たせない場合は殺されても文句言えないっての?

→内的な権利は生まれながら持ってるけど、外部へ行使する権利は義務とバーターにならざるを得ない。 障がい者などへは配慮しようとなってるけど、その分を健常者が負担しようというコンセンサスがあるだけ。ホームレスに完全に生きる権利を与えたとして、みんながホームレス無職になっちゃったら国は潰れるんだよ? さらに殺されて文句言う権利がないとしても、他人を殺す権利はないからね。

最後に再掲。 これが日本の現状だと思います。

そもそも片山さつきの言うように日本人は「義務は果たさなくていい」と本当に思っていて、わざわざ憲法で「そうじゃねーのよ」と規定しなきゃいけない状態であるのなら、日本は終わってると思うのだけど。憲法や法律でモラルが作られるのではないわ。 Kuma_art

Ood and Evil of Inflation

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またマジメな動画見ちゃいましたよ。 正直、経済の専門家の話なので半分くらいしかわかんなかったですが。。。

2012.12.04 「激論!どんな政権が日本経済を救えるのか」 http://www.nicovideo.jp/watch/sm19506446

池田信夫×山崎元×池尾和人という、経済の分野の専門家ぞろいです。

話は変わりますが、今日こんな社説がありました。

社説:衆院選・経済政策 インフレ頼みは危うい(毎日新聞) http://mainichi.jp/opinion/news/20121206k0000m070113000c.html

毎日は好きじゃないのでハナから批判的に読んでたのですが、 あからさまな民主推し、他を下げるという感じ。

正直、民主党がどんなマニフェストを掲げようが、 また裏切られるだろうと、今までの結果から考えてます。 まだ民主党に投票したい人は、単純に野田さんとか個々の議員を信頼してる人ですね。

ココでは、インフレの悪いところを挙げています。 もちろん、物価だけ上がって収入が変わらなければ生活は苦しくなるでしょう。 また、収入はそんなすぐに上がるとは考えられないので、 実際にそうなる可能性も高いんじゃないかと思います。

そもそも、デフレは悪いものだ、と思われてますが、普通の消費者からしたら、 ものが安くなって得なんです。 これは以前も言いましたが。。 (詳しくは、『デフレ』とかでサイト内検索してください。)

ただ、これで困るのは、政府・日系企業です。 海外の安いものが入ってきたら、円が高い今では太刀打ちできないし、 政府の財政赤字も膨らむ一方でしょう。

それが次第に国民の生活を圧迫していきます。 職は海外に取られ、社会保険などもだんだんと金欠で手薄になっていきます。 だからデフレは良くないと言われてるんです。

それを今更、脱デフレは国民の生活が苦しくなって大変だ、 といったところで、そんなん当たり前としか思いません。 楽して景気回復できるのであれば、もう既にやってたでしょう。

身を削っていかないと回復できないところまで来てるんだと思います。

身を削ってといえば、 自民党の大規模公共事業、 未来の党のバラマキ政策(維新のベーシックインカムも同じ)

これらのように、お金を刷って政府の支出を増やすことが、 インフレへの効果的な対応とされています。

ここでようやく、冒頭の池田さんたちの出番です。 彼ら曰く、 もう狭義の金融緩和(詳しくは知らないけど、等価交換的なヤツらしい) では手遅れなんだと。 先の政府の支出を増やすバラマキ案で、日本円の総量を増やして、 円安に持っていくしかないのだそうな。

バラまく先が、 公共事業であれば癒着が、 国民であれば、貯蓄して金が逆戻りする懸念が、 それぞれ生じますが、経済を立て直すにはこれらしかないとのこと。

そういった、『肉を切らせて骨を断つ』的な政策でないと、 根本から復活させるのは難しそうです。

『小善は大悪に似たり、大善は非情に似たり』 という言葉もあります。 みなさんはどちらをとりますか?

オマケ

また借金が増える。。。とかも社説にありましたが、 インフレになれば借金の総量なんて減少するのを分かってるんでしょうか…。

オマケ2

こういった、事実の報道でない社説はアリなのに、 ブログなどで選挙に関わることをいうと違法なのはなんなんですかね? 新聞ならいいの? どこで線引きされてるんでしょうか?

橋下氏、公示日もツイッター 公選法批判繰り返す 「自民、民主の広告がバンバン流れる。僕らには金がないから、僕らの宣伝方法と言ったら、僕のあの、せこいツイッターのみですよ」 http://www.asahi.com/politics/update/1204/TKY201212040794.html

池上彰のお金の学校

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祝、カウンタ2000突破です♪(o ̄∇ ̄)/

この投稿したときが1999なので、次に来たあなたが 2000番目の訪問になります!!

2000突破を記念して、以前もやったのですが、 ブログネタを募集します。

「こんなこと考えてほしいな」 とか、 「面白そうだからコレ調べてよ」 などがありましたら、コメントなりなんなりでお知らせください。

さて、本題に戻ります。

知らないと損する 池上彰のお金の学校 (朝日新書)

円高の理由

本を読んでのメモ書きです。 特に考察があるわけでもなく、備忘録的なカンジで。 僕がなんとなくリフレ派の理由も書いてます。

そもそも、なんで円高が問題だと言われてるのか。

円高は短期的には消費者には得です。 海外の安いものが買えるので!

しかし、海外のものが安いということは、国内のモノが売れなくなります。 同時に、海外に輸出するときにモノが高くなってしまい競争力が低下します。 すると自国の産業が回らなくなり、雇用・賃金が減り、 長期的には国民はツラくなります。

原発以前から、円高の傾向にありました。

理由としては、他国が日本以上に不景気だったからです。 世界中のお金が円で雨宿りしていた形です。

アメリカはリーマンショックのせいでドルの価値が下がり、 ユーロもギリシャの財政破綻問題などがあってずっとヤバいです。

かといって、他の国のお金では通貨の流通量が少ないため、 いつでも売買できるわけでなく、運用のリスクが高いという。。

加えて、日本ではデフレが続いてます。 デフレは、お金の価値が上がっていくことです。

ゼロ金利政策により、名目金利(帳簿上の数字)はゼロなんですが、 デフレで物価が下がるため、実質金利(物価と比較したときの数字) は上がってしまう。

つまり、円を持っていると、お金自体は増えてないのに、 買える量が増えて高金利っぽくなってるわけです。

なおさら、円の価値は上がってしまいますよね。 利率がいいから外国のファンドとかに気に入られてるわけです。

普通、デフレを抑えようと思ったら、 円の価値を下げるために金利を下げて貨幣の流通量を増やすんですが、 海外勢が、「日本円うめぇ!」と集めてくので思うように 価値が下がってくれません。

金利をゼロ以下にさげることはできないので厳しい、 といいうのが良く言われてることです。

そこで先の震災が起きました。

震災以降、 「日本経済がヤバいから円安になるに違いない」 が普通の考えなのですが、 外国ファンドの方々は、 「地震被害への対応で大量に円が必要になるに違いない。 つまり円の価値が上がるはずだ。」 という考えの元、大量に円を購入しました。 その結果が今ですよ。

だから、なによりさきにデフレ脱却かな、と思うわけです。 円を刷りまくって無理矢理インフレを起こさせれば 円安に流れて国内の産業が復活していくんじゃないかなー、 と素人ながらに思っております。

日本の音楽は終わってる、について

| Comments

こないだ、こんな記事を読みました。 http://d.hatena.ne.jp/mekab/20090319#1237429295

たしかに、音楽で何か思いを伝えるアーティストと、 エンターテインメントを提供する歌手・タレントは 別のジャンルで区切られるべきなのかなと思います。 (EXILEがどっちかは、本人たちに聞かないと何とも・・・^^;)

昔から、音楽とタレント性はつきものでした。 でも、自分で作ってない曲を歌うのって、 アーティストというかは難しいところですね。

じゃあ、なんで一緒になってるんでしょうか?

個人の考えですが、

  • 音楽の評価の仕方

  • ミュージシャンのタレント化

があるんじゃないかと。

音楽の評価の仕方

昔から、良い曲かどうかを判断する基準は オリコンの売り上げランキングじゃないでしょうか? 売れてるから良い曲、ということであれば、 広告費つぎ込んで、曲以外のオマケで釣ってるようなのが『良い曲』 と呼ばれることになります。 人によっては、歌が上手い・演奏が上手い・振る舞いがかっこいい なんてのが良い曲な場合もあります。

でも、それってアーティストではなく、テクニシャンかタレントだと思います。 (手段として用いる分にはいいですが、そこで評価されているってのは、  アーティストとして見られてないんじゃないかと思います)

逆に、ある層のハートをこれ以上なく掴むオリジナリティある曲でも、 その層の数が小さければ、世間的には良くない曲、という評価になります。

売り上げ枚数なんかで曲の価値は判断できません。 じゃあ何で決めればいいのか、というところが難しいところなのですが、 個人的には口コミが一番だと思います。 自分の好きなジャンルを把握してくれてる人や、 自分と価値観が近い友達が気に入ってる曲であれば、好きになる可能性は高いです。

ミュージシャンのタレント化

元々自分で曲を作ってた人が、他者に楽曲提供したり、 人の曲を歌ったり、タレント活動したり、といったことが良くあります。

ゆずとか福山さんとかがわかりやすいでしょうか。

そうなってくると、歌い手本人に人気が出ます。 それに連動してCDが売れます。 それはアーティストとしての売り上げでなく、タレントとしての売り上げになります。

でも、曲はアーティストの作品として売られてるわけです。 それが売れれば、アーティストとして売れたとみなせてしまうわけです。 ややこしいですよね。

日本の音楽は終わった、とか言われるのは癪なので、 ミュージシャンの方々で、自分は エンターテイナー・タレントなのか アーティストなのかを 明言してくれれば良いなと思います。

多分みんな、自分はアーティストだというでしょうが、 それで消費者がどう思うかはわかれそうです。