君がオヤジになる前に

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君がオヤジになる前に

金持ちになる方法はあるけれど、金持ちになって君はどうするの?

昨日に引き続き、お金持ちの人の話です。別にそれ系を求めてるわけじゃないんですが、やっぱ本書く人って総じて偉いですよね。

どんなものにしろ何か表現をする時って、独自の視点などを持たなければいけないけど、それを受け手に理解されるように一般化する必要がありますよね。 そんなジレンマを乗り越えるためには、ふつうのコトをとことんまで深く考える必要があるんじゃないかなと思っています。

で、考える・伝えるツールとして便利なのが論理性ですかね。読んでいて、ホリエモンは行き過ぎなくらいロジカルな人でした。が、根っこにあるのはやっぱり感情で、それがあるからゆえのロジカルさみたいです。ホリエモンは、ロジカルな部分が大きすぎて(そう映ってしまって)、理屈で納得させてやろうとしすぎて結果として多くの敵を作ることになったんだろうと思います。 (いつも言ってますが、ロジックや損得が至高なんじゃなくて、感情論ありきだと思ってますので。楽しければなんでもいいよね)

Summary

とにかく合理的に。ムダな時間、密度の薄い時間をなくす

彼いわく、テレビとか小説とかは密度の薄いメディアみたいです。彼は情報の処理速度が早いので、必要な情報が簡潔にテキストになってれば十分なのでしょう。情報化社会の中で、そういった薄い時間は得をしない用になってきてると思います。

一夫一妻制はそもそもオワコン

これはよく語られる話です。倫理的には良く思われないですが、欧米では婚外子や事実婚とかが急増してるし、自由恋愛が発達してる先進国においては不可避な話です。 そもそも『倫理感』というものも人間が都合のいいように作り上げてきた価値観と言えます。弱肉強食に任せると一部のオスメスだけに人気が集中しちゃって社会的に公平じゃないから、一人につき一人、って決めたのがそもそもという説が一般的なので。

要は、人々が豊かになって社会としてそういった縛りが必要なくなると、既存の倫理観を超えて欲求を追い求め、モテる人はさらにモテて恋愛の格差は広がるんだろうなと。男女間に関しても、ラフな付き合い方が増えてくるんだろうなと思います。

効率化のためのツール・インフラとしてITは必須

IT産業、という括りでなくて、もはや水や電気と同様に生活のインフラです。コレがないと何をするにも効率が悪くって仕方ない世の中ですよね。別にIT系に関心があるから言ってるわけでなく、使わないのは大きなハンデになるだろうなと。

常に好きなことについて考え続ける

考え続ける、悩み続けるってけっこう精神的にキます。やろうと思ってもなかなかできません。が、できないなら好きじゃないんだと思います。「やろう」と思う前に自然と考えてるようなことに注力すべきと。

http://stat.ameba.jp/user_images/20120705/14/thegratefuldead-mammone/41/35/j/o0650103412063383364.jpg

人に合わせるくらいで落ちついちゃうと歩みは止まる。

大衆に合わせると、大衆並みの中流以下にしかなれない。しかも脳みそ的に楽ではあるので抜け出せなくなる。逆を言えば、合わせる人ばかりだからホリエモン達のようなぶっ飛んだ人が持ち上げられるんでしょうが。

自己否定を繰り返すためにも外の世界に触れることが必要

見てる世界が狭いと、自然と意識も小さくなるし、現状に甘んじるようです。あんまり経験はないですがまぁ納得出来ます。居心地いいし、あんま考えなくてもいいし。

稼ぐために偉くなるには

とにかく情報のシャワーをあびること。思考実験を続けること。 単純な労働にもはや価値はなくなってきたので、他の人ではまかなえないような考え方を身につけるしかない。そのためにはまずは情報を浴びること。 また、(情報を浴びて)世の中を正しく見極める洞察力を磨くこと。学校と違い、社会には正解はないしヒーローもいません。もちろんお天道さまが見てるなんて公正なもんじゃなく、世の中は理不尽だと認識することです。

繰り返しですが、彼は理屈至上主義です。だから答えが明確になり、迷うことはない。損得で考えるので、事実として経済的には豊かです。このへん、昨日の『金持ち父さん』とかなり似ています。 また、彼はネガティブな部分の大きい人、現状に満足しない、些細なプライドを捨てて大義に向かえる人、少年のままの心の人です。

オマケ

こないだ某所でお話してくれた先輩エンジニアの方も、わりとリスペクトしてました。理系には人気なんじゃないかと。

・2020年の日本で「生き残る会社」と「なくなる仕事」 http://gendai.ismedia.jp/articles/-/36518

金持ち父さん貧乏父さん

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金持ち父さん貧乏父さん

ずっと昔に流行った本ですね。もう10年以上前なんだ。。。 改めて読んだけど、内容としては色あせることなく、むしろ現代だからこそこういった考え方が必要になってくる気がします。 が、あくまで経済的・物理的な面での話なので、精神的に豊かになろうと思ったらもう少し別の考え方をした方がいいかもとは思います。何かお金を稼いだ先に目標がある人や、ずっとサラリーマンでいるのが嫌な人向けかも。

Summary

今の社会は、愚直に働くよりも頭を働かせたものが強い

今の時代、マジメに働く事よりも頭を使う事です。別に手を抜けばいいというわけでなくて、目の前の物事も大事だけど、それよりも頭を使う事をサボっちゃいけないということです。社会の仕組みとして、ただの努力の評価は思ったより高くない(経済的な見返りが少ない)ので、周りに合わせての思考放棄をやめ、自分独自の判断ができるように頭を使い続ける、考え続けることが重要になってきます。

さらに、資本主義においては感情を利用する人も多いです。人は恐怖や欲求の前では、物理的な損得を超えた判断をしてしまいがちですが、頭を使い続けているとそういった感情を制御できる(制御した方が得だと考えられる)ため、得をします。

要は、物理的な損得が基本の資本主義社会においては、『頭を使ったら得』というより『頭を使わなきゃ損』をするというカンジでしょうか。

お金に関して思考を止めるべきでない

上とかぶりますがお金についてもっと考えること。 おそらくこれも感情の面からだと思いますが、ことお金のことに関して積極的だと周りにはあまり良く思われないと思います。これは、学校で教わることと、生きていく上での知識は違うからかもしれません。基本的に、リアルな弱肉強食の世界よりも、平和・協調の世界を教えてくれるところだと思うので。(リアルな世界を知るには、そのルールで勝っている成功者か、もしくは本などから学ぶのが最適とのことです。)

お金に関しては特に思考を停止させないこと。お金を悪と決めつけるとそこで思考が止まる。(別に、他人に迷惑かけてもいいから稼げ、という話ではなく、あくまで思考放棄をしないこと。)

リスクをとらないことが本当はリスク

物事を短期的な狭い視点だけで判断すべきではない。

例えば企業は、ダウンサイジングをすると経営状況が改善しそうなため、株価は上がります。一方で社員数や給料(人件費)は減るため、従業員は損します。

また昨今の『雇用の流動化』も同じで、個人が転職するのは元から自由だったので、流動化が進められると、簡単に首切れる制度になり、これも人件費が減って株価は上がります。

社会の仕組みは一部の人が得するようにできているので、そこに入れなければ長期的には損すると考えるべきです。

また、感情の面でサラリーマンは楽ですが、楽なのは生き抜くための思考を会社に委ねてる(思考放棄してる)からで、決して長期的に安心というわけではありません。大企業でも経営が傾いてる時代なのでなおさらです。

物事を判断する際には、時間とリスクリターンを考えることが重要。時間という観点はおろそかにしがちですが、長期的に見ると非常に重要です。

実際の行動としても、一見無謀な方がいい時も多い。失敗がダメなのではなくて、そこで萎縮したり思考停止になるのが良くない。

敗北によって奮い立つか打ちのめされるか、いい材料として思考を続けるか思考停止するか、という観点が大事とのことです。

明日、別の本からの観点も書くけど、お金はあくまでツールなので、みんながこれを目標にするもんでもないです。

伝説の新人

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伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人の10の違い

けっこう面白かった。配属されたらまた読みなおそうと思います。

内容としては、『新人としての強みを理解すること』に尽きます。 なぜ何もできない僕らが雇われたのか?

  • 白紙である。→習慣を一から作ることができる。基準を作れる。
  • 失うものがない。→積極的に手を上げること。どんな雑用でも構わない。

逆説的ですが、これらが新人の強みだと言います。ゼロから作り上げることができる点が大事だと自覚をすべきと。

そうした上で、真理として、 * チャンスは突出したものに集中する * 四六時中目標に向かっていなければ、一流にはなれない。

持つべき目標としては、とにかく高いレベルをブチ上げることです。「やり方がわかる目標は目標として小さすぎる」などと書かれていました。その高い目標を達成するためには何が必要か考えて実行することが何より重要です。

また、周りの物事に対して自分ごとの範囲を広げることで、取り組む姿勢や努力量がより高くなります。 「なんでできないのだろう」を「どうしたらできるのだろう」と問い直すだけで思考が変わります。 ただ目の前のことだけ考えるのでなく、「なぜそれをするのか」といった抽象度を高める(次元を上げる)思考をすると、やる気が出たりします。

具体的な行動としては、とにかく与えられたものに対して、期待値以上の成果を上げ続けること。『頼まれごとは試されごと。』と思え、です。

仕事の依頼は、その人にふさわしいレベルのものが与えられます。まずはその期待を超えること。たとえ雑用でも、期待値を超え続けると、誰も雑用のままにはしておきません。

また新人の場合、たいてい仕事のノウハウはひと通り教えてもらえますが、それ以上は自分で盗むしかなくなります。また、そういった言語化出来ないようなスキルこそ、成長するためには必要です。 先輩からいかに盗めるかを最優先に考えること、その上で必要ならば同行などお願いすることが必要で、そのためには仲良くなる、信頼してもらうことが必要になります。

オマケ: 本読むといいよ、って書いてありましたw 研修終わったら、有志で読書会を開きたいなと。各々が読んだ本の感想や要約をして(アウトプットの練習)、本もシェアする、みたいなカンジで。 既にちょくちょく誘ってみたりしてます。興味あれば声かけて下さい。

マッキンゼー式 世界最強の仕事術

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マッキンゼー式 世界最強の仕事術 (ソフトバンク文庫)

今回は、30分で読んで30分でレビューを描き上げることを目標に読みました。 なんでかって言うと、内容的に、エピソードを省いてエッセンスだけ読み取れば十分そうなものだったというのと、時間の使い方の内容だったから。

ちなみに最近、本を買うときに値段で躊躇することはなくなりましたが、時間への意識が強くなりました。 例えば、辞書なみのボリュームで安くて、これ一冊あればオッケーってやつでも、読みづらければ時間の無駄なので、薄くて内容なくてもわかりやすい本を数冊買います。難解な文章より、イラスト添えてなんとなくわかるほうが頭に入りやすくて効率が良いので。 ぶっちゃけ、時給換算で2000円以上くらいで考えてるので、読書時間が一時間浮くなら本の一冊や二冊なんて安いもんです。 読者の方も(同期が多いと思うので)時間の管理をおすすめします。

さて、そんな中で本題。 要点は、「費用対効果の最大化」です。コスト(時間・お金)当たりの効果(便益・ベネフィット)が常に最大になるように行動しましょうということです。

  • 事実に基づき、厳密に構造化され、仮説主導であること。 たいていの物事は、必要な事実を揃えて時間をかけて考えれば同じような結論にいくものです。その業界や会社に精通していればなおさら。そこを部外者のコンサルタントが如何に説得力をもたせるか、短時間でそこに近づけるかが重要です。

  • プレゼンはシンプルであるべき。要求がボケると意味が無い。 相手の時間・効率を活かすことも重要です。難解な表現や冗長な言い回しは、相手の思考のリソースや時間を奪ってることを強く認識すべきです。

  • 相手に尽くすのが得。 相手に求め過ぎない。まずは相手の願望を満たす。お礼状など、手厚く礼を尽くす。まずは信頼してもらえる土台作りから。誠実さが結果として得になる。などなど。 超エリートの企業がしていることも僕らと同じです。人と接する・向き合うのだから相手の感情を理解することが大事。そして、それを再現性をもって論理的に接し、自身の感情をコントロールすることが重要。

  • 自分の考えに固執しない。 自信満々に、且つおおざっぱに。相手の声を聞く柔軟性も必要。悪いアイデアなんてものはなく、自分たちの受け取り方の問題にすぎない。許容力を高めることで、柔軟な問題解決ができる。

以上のことなどを、費用対効果を考えた上で実行します。ちなみに逓減効果というものがあって、同じ事でも回を重ねるごとに効果が減っていきます。常により効率の良い方へと行動していくことで、若造でも大企業のお偉方と対等に話をすることができるようになります。

こういった職場の激務さはよく聞く話ですが、絶対的に時間が足りない環境に置かれることで、時間を意識せざるを得なくなるようです。あなたの一時間はどれくらいの価値があるんでしょうか?

参議院選の感想

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簡単にですが。

今回はなんか、とりあえず知名度高ければ勝ち、みたいなのが一段と強かった気がします。アントニオ猪木が維新の比例でトップだったり、ワタミが滑り込んじゃったり、東京都で鈴木寛さんが山本太郎さんに負けちゃったり。。。

ネット上で(自称)有識者たちは「衆愚政治」などと騒いでます。正直同感ですが、まぁしょうがないよな、と思ってます。

最近とある環境下で、「正しく裁いてくれる神様なんていない。この社会はとかく不条理なもの。」という考えを実感させてもらっているのでなおさらのこと。

すずかん(鈴木寛)さんみたいに、票にならないと言われながら教育分野に尽力したり、最近では自民らと共にネット選挙の解禁に向けてマジメに活動してこられていますが、結果は理想論ばかり語る素人に負けてしまいました。 素人さんは、去年の選挙のときに討論番組で拝見しましたが、ちょっと突っ込まれると答えられないようなお粗末な感じでした。(たぶん、ココを見てる人もだいたいわかってると思います) 実務に関して、すずかんさんの方が圧倒的に上だと思っています。

有識者が「やっぱり衆愚政治じゃないか!」と思うのもわかりますが、人間社会は昔からこんなもんですよね。この中で勝とうと思ったら、マジメさよりもアピールする力(伝える力)が最重要になっていると思います。

例えば、(例があまり正しくないですが) 四六時中ひたすらにシステム開発してる人よりも、六本木のクラブとかで遊んでるようなイケイケの社長(ホリエモンみたいな)の方が総じて収入も多く、地位も上だったりします。 アイドルにしたって、絶世の美女のモデルさんより、AKBみたいな方が人気ですよね。

お菓子業界とかでも、絶対的においしい商品よりも、ターゲットを絞ってわかりやすくPRするほうが売れます。(ジャガビーとかはマーケティングの成功例ですね)

中身ももちろん大事ですが、それ以上に見せ方が大事になるのが社会です。現職のマジメなお堅い議員さんたちよりも、なんだかんだ目立ってた某素人さん達の方が社会的には認められるものだなぁと再確認しました。

今後、メディアを作る際にも、「こんな良いコンテンツなのになんで人気でないんだ!」と憤るのではなく、内容は維持しつつ、「どうすればひと目を引くような伝え方ができるか」を考えるようにしていきます。

やまもといちろう(≠山本太郎)さんのブログより。 http://kirik.tea-nifty.com/diary/2013/07/2013-ffd0.html

オマケ:音楽なんて特にそうですよね。「名曲が売れる」より、「売れた曲が名曲」と思います。 <iframe width=”350” height=”250” src=”//www.youtube.com/embed/9bZkp7q19f0” frameborder=”0” allowfullscreen></iframe>

評価と贈与の経済学

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評価と贈与の経済学

タイトルは仰々しいけど中身はラフなもんで、「これからは資本だけじゃなくて信頼(≒評価)が大切だよね。そのためには贈与しあうことだよね」といった内容です。研究者の内田さんと、なんか自由気ままな岡田さんが同じ結論になってくのが面白かったです。

  • イワシ化する 脳カ化する社会 →情報が溢れるようになって、基本的なニュースは大衆に合わせておけば問題無いだろう、という認識になっている。特に考えず群れになる感覚。 しかし、マスメディアの衰退で共有する文脈がなくなってきていて、各々が自分の好きなものをフォローして仲間を作っていく。そこでもまた共通の価値観を持つ者同士群れになり、違う意見(自分の「好き」が脅かされる意見)を拒絶する。 それらをイワシ化と呼んでいる。

  • 嫌なことをやると身体能力が下がる。からやる気をなくして無気力になる。 →近年では身体的なシグナルを無視しがち。周りに合わせるんじゃなくて自分の体調変化にも気を使う必要がある。

  • 理想を高く掲げさせられ、現実に挫折するから肯定的な意見で守らざるを得ない。 →相対評価の中ではストレスが多分に溜まる。すると精神的安定のために、自分の耳に心地いい話ばかりを取り入れるようになってしまう。

  • 武道のそもそもの目的は自己研鑽 →武道とは本来、自分の生きる力を高めること。勝敗や巧拙は関係なく、昨日の自分より(生物的に)たくましくなれたかどうか。

  • 努力・能力と報酬は一致する、わけない。 →当たり前と言いつつ、内心信じている人が多い。例えば自分の努力が報われないから嫌だ、などという場合、本当にそのシステムを信じてたら報酬を急ぐことはしないはず。報酬になることを急ぐのは、自分の(能力の)価値を認めてないから。 じゃぁ努力は不要かというともちろん違くて、自分の努力を楽しめる人はそれだけで報酬を得ている。そこを楽しめるようなマインドを持っておくと生きやすくなる。

  • 自分の成功は自分だけのものか。 →成功は自分の力じゃない。過去に食わせてもらってたから今報酬を得られてる。それを次の世代に返す。他人を食わせるために頑張ろうって思えればいい。自分が養える人たちは相互に支えあっていこう(拡張家族)という考え方。 一人でも生きていける(なんでも一人でこなすべきとする)時代は終わったので、残ったパイを有効に分け合うには集団を構成したほうが効率的。近年のシェアハウスとかも拡張家族。

  • 評価(贈与)経済について。 →誰かにパスを出すことがゲームに参加する条件。相手からパスを待ってるうちは輪に入れない。誰かに与えないと、自分の今の与えられた境遇を自覚できないから。(返報性の原理) 評価経済の中で、損得とかでなく非対称なやり取りをすることが家庭を持つ意味。贈与を始める人が親。誰でも偉くなれるシステム。そして子は、師と仰げる人* カリスマ性のあるひとを擁立する。

ネットが広まり、良くも悪くも信用が素早く確認できるようになった。現時点の資本より、これらの信用の方が重要になるのでは。

  • アメリカはリカバリーの文化 →失敗してからなんとか取り返そうとする。未然治療の概念はない。 例えばロッキー。日本人だったら、「あんな年までダラけてるやつに、今までずっと努力してきた人が負けるなんて。」とかなる。

  • 20年前の日本の学術レベルは最高峰だったが、資本主義の観念を取り入れ過ぎて崩壊した。 →そもそも教育に対して費用対効果などを求めることは難しい。学校は生徒の眠った知性を呼び起こすもの、敬意を評するもの。人をみるというのは、数字を比べることじゃない。 また、研究においても、「それは金になるのか?」などと問われてしまっては純粋な研究(答えの見えない研究)ができなくなる。昔から、とりあえず研究してみてそれが社会に役立つかどうかを考えるのが一般的だった。

  • ちょっと感想 →エンジニアの世界では、オープンソースとか「GitHub」とかあるし、わりと評価経済が回ってると思います。全ては幸福を最大化するためで、こういった考え方はますます広がってくと思います。そして、資本主義ガチガチのアメリカより、日本や北欧の生き方をしよう、といったことに近いです。

オマケ: 文章において、わざと逆のことをいう事で間口が広がる、一見難しい事が、「俺にしかわからない」と読者に思わせたら作者の勝ち

脳はこんなに悩ましい

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脳はこんなに悩ましい

脳には妙なクセがある (扶桑社新書)

  • 芸術家は本当にその世界をみてるのかもしれない。あすぺのひとの猫の絵

  • 行動が脳を変化させる

  • 価値が転移する。モノから金に金から

  • 理屈が感情に影響を与える。

  • 無意識に任せる。怠惰思考のすすめ。休むといいアイデアが出る。無意識かで考えているから。

女性の方が0からの発送は得意 男は1から100が得意

  • 自然の規則性に日を感じる。
  • そもそも美はそこから。
  • 芸術は数学的な規則性があり、自然の直感をインスピレーションと呼ぶのでは?

  • どの自分が本音?
  • 心は環境に散財する。全てが自分

  • 脳の中で身体境界は柔軟。義手でも痛む。広く取れば環境も自分?

  • 人間は動物として虚弱だからこそ思考能力がみについた
  • コンプレックスが強みになる。

  • ピグマリオン効果
  • 強い願望は叶う。言語に脳が影響される。

  • 相手は自分を真似して感情を読み取る。

  • 脳は正確に覚えないようにしている、かとう生物はありのまま覚える。そこに想像力が生まれる。

  • 女性は刹那的、男性は長期的に考える

  • ぶらっとフォール効果
  • 欠点がある方が魅力は増す

  • 神は科学ではわからないものを指す。

  • 脳が衰えるのではなく、体が衰える。そのせいで集中力や能率が落ちる。

  • シャーデンフロイデ 他人の不幸は蜜の味

  • 自分が優位だと思う事が生物にとって得

  • 嬉しいときは注意力が鈍る。

  • 情報の収集と利用のバランス。年を取ると利用へ。

  • 罪はルールとして存在する事が重要、こうしするのはお互いに損

  • 入力を繰り返すよりも出力を繰り返した方が脳回路の定着が良い。

  • 問題解決には議論を。答えを持ってる人がいなくても正解に近づける。

  • メタファーは相手の印象に残りやすい

  • 自由意志は環境や刺激や習慣で変化する曖昧なもの。

  • 人は無意識が8割。無意識を形成するのは過去にどれほどの経験をしているかに依存する。
  • 人の成長は、反射力を鍛えるようなもの。

農家学を学ぶと自然に行き着く 数学や芸術も自然に行き着く。 理性は自然に感情に帰着する。 人は所詮 資本主義で勝つのは数人しかいないが、

理性的に直感を磨く

思考や言葉は全て行動に結びつく。無駄な事はない。 脳はなんのためにあるのか。 笑顔で明るくなる。 暗くすると眠くなる。 環境を適切に保つ事が肝要。

UXデザイン入門

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UXデザイン入門

ソフトウェアの設計に関しての意思決定の進め方が細かく載ってる本。UXとは、ユーザーエクスペリエンスの略です。 集団でどう意識の共有をしていくかとか、なかなかわかりやすかった。

  • 開発者は構造全てを表現したがるが、ユーザーはわかりやすさのみ求める。 →開発者は用いた機能や技術のことを伝えたがる、しかしユーザーは使えればなんでもいい。相手の視点に立った思考を心がけるべき。

  • 開発者はユーザーを理解できない →そもそも理解し切ることはムリ。そこは謙虚に意見を取り入れる必要がある。なので現場の声を聞くのは必須。

  • UXデザインの対象はあくまでユーザー →ユーザー(使用者)は顧客(購買決定者)と異なる場合もある。UX(UI)はあくまでユーザーにとっての使いやすさを。

  • 顧客のメリットと合致させる →そうは言っても売れなければ意味が無い。ユーザーの使いやすさを、顧客の得なように伝える。(ユーザーの生産性を上げる。サポート・キャッチアップ費用の削減など)

  • デザイン調査は、ユーザーの現状を5W1Hで抑える。根底のニーズを把握する。

  • 構想初期段階ではあえて抽象的にしておき、可能性を狭めない。 →何気ない言葉でも、知らないうちにバイアスがかかり思考を狭めてしまうことがある。

以上がざっくりとした内容です。ペルソナとか以降は説明がややこしいので割愛。

で、開発の現場でよくある例と、その利点・問題点についてちょっと考えてみます。 大きく、

  • 言われたとおりに作るSIer型
  • 独断でニーズを想定するベンチャー型

で書いていきます。

言われたとおりに作るSIer型

利点: 人材を選ばなくても同じクオリティに仕上がる 工数見積など想定しやすい

問題点: ユーザーの声を聞きすぎて思想のないものになる。ガラパゴス化する 差別化出来ないためデスマーチになる(早く安くが求められる)

独断でニーズを想定するベンチャー型

利点: イノベーティブな製品が生まれやすい

問題点: 工数が読みにくい 保守がしにくい(設計者のコーディング能力に依る) 顧客ニーズとずれてコケる可能性もある。

実際の開発にあたっては、この2つのバランスを取ることが大切かと思います。ベンチャーとかで、自称優秀な人たちが集まって革新的な製品を考える際に、顧客の声を一切聞かないで自分の考える理想の製品を考えてしまう例が多々あるようです。で、実装もままならずバグが多く保守も事実上不可能、おまけにニーズとずれてる、なんて悲劇にならないように気をつけなきゃいけない。現場のユーザーの声ももっと聞かなくてはいけない。

基本的にソフトウェアは改良を加えて長く使うものなので、保守性が高いことはかなり重要。オブジェクト指向とか、DBの正規化とかも保守性を高めるためです。

最後に、人は技術に金を払うのではなく、それでできるメリットやストーリーにカネを払うものです。開発者も、何でその技術を使うのか、を非エンジニアにもわかるように説明出来る必要があるかと思います。

伝え方が9割

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伝え方が9割

これ系の本は人一倍読んでるつもりですが、なかなか上達しません^^; もうちょいアウトプットの質を考えたほうがいいですね。というより、このブログは個人の考えをまとめるのが第一目標なので、もうちょい相手を意識した発信をする必要がありますね。

では内容の要約です。

個人の発信力が求められる時代になってきた。

理由は2つ

・組織への疑い →何か裏があるんじゃないか。騙そうとしてるんじゃないか。

・情報の洪水 →情報量が多すぎて選べないから、信用できる人からの情報を。

伝え方のテクニック

相手に何かお願いをするときは、自分の考えをそのまま発信するのではなく、相手のメリットと一致するお願いを作る。

7つのポイント

  • 相手の好きなことにする
  • 嫌いなことを回避する
  • 選択させる
  • 承認欲を満たす。
  • あなた限定のお願いを
  • チームワーク化・同一化で親近感を。
  • 感謝の気持ちを伝える。

強い言葉を作る5つの要素

  • サプライズ(感嘆符・おや・なんと)
  • ギャップ(伝えたいことと反対のことを添える)
  • リピート(繰り返すと思いが伝わりやすくなる)
  • 赤裸々(感情を想起させる身体的な変化を伝える)
  • クライマックス(ココだけは伝えたい!と感じてもらう)

感想とか

以前から思ってたんですが、基本的にジャーナリストって要点をまとめるのは上手いけど、「伝わる」表現がニガテなんじゃないかなと思ってます。いかんせん調べた内容を詳しく伝えることが使命だから、情報量過多になりがちですよね。 その結果、僕みたいに興味ある人は読むけど、一般的にはとっつきづらい・難しい、となってしまうと思います。

僕がメディアを作るなら、もっと直感的にわかりやすいメディアを作りたいなと思ってます。 そもそも、ニュースを追いかけたいとか真実を追求したい、という思いもありますが、それ以上に、国を良くしようと思ったら人に伝わらなきゃ意味が無い、と思っているタイプです。既存のメディアは、事実を誤解なく「伝える」ことには真剣ですが、「伝わる」ことはあまり考えられていないと思うんです。 また、伝える目的も不明瞭。アラブの春とかがあったとして、それを伝えてどうするの?とか思ってしまいます。 ごちゃごちゃと書きましたが、簡単に言うと、報道記者というより編集者に近い方向を目指してるんじゃないかと最近思っています。

理想のメディアは、何かニュースがあったら、池上さんみたく要点だけ簡潔にまとめる。その後コピーライター的な視点でタイトルを考えて、少し見やすく修正する(ネットで拡散するにはタイトルが非常に重要なので。)。あと風刺画みたいなイラストも載せれたら伝わりやすいですかね。 あまりニュースに関心のない層でも関心を持てるような、短時間でサクっと読めて、かっこいいニュースを作れたらと思ってます。

今年の3月まで準備してたサイトも、研修が終われば公開できるかと思います。トップ画はこんなカンジの予定。

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読み方は想像に任せます。

comment

クズいメディアとかは彼らの都合の良いように「伝わる」ことを考えて、 視聴者に「考えさせない」って手法をとるようになってしまってる気がするし、 「伝える」と「伝わる」の加減って難しいね。

ニュースに関して一般論で言うと、マスメディアは大きな権利を持ってる反面、間違った情報を伝えられないので客観的な事実報道が中心で、 ネットメディアは自由で縛りがないから、主観ありの記事が多くなる特徴があるとのこと。

で、事実だとしても真実とは見当違いなミスリードさせるものも多くあって、それは検証できる仕組みを作るしかないかと。海外のメディアはちゃんとお互いに監視しあってるけど、日本は身内には甘いからなぁ。

ただ、共有してる土台が乏しい現代で、相手によって「伝わり方」が異なってきちゃうのも仕方ないかも。

僕は君たちに武器を配りたい

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僕は君たちに武器を配りたい

京大で起業論とか教えているらしい人気講師、瀧本さんの本です。 以前もこの人の本は読んでて、面白いんですがかなりスペック高い人向けでちょっと耳に痛いところがあります。まぁ京大の人たちならすんなり耳に入るんでしょう。

投資の精神を身につけよう。

リスクを取らないことが最大のリスクだ、などとよく言われますが、それが現実になってるから長期的な視野を身につけましょうと。 サラリーマンはリスクを他人任せにしている。その分取り分は減るし、将来放り出されたら、という不安が残る。

ただの知識だけだと買い叩かれる。

最近は国家資格とかを持っていてもそれだけでは食っていけない時代。知識だけではコモディティになってしまう。コモディティとは、スペックが明確に定義できるもの。定義出来れば、それは模倣されるし、それ以上の人が 逆に言えば、特殊・不明瞭なものの価値が上がるということかも。(その場合、市場で価値を認められるには結果を出すしかないと思うのだけれど。。。)

大学の知識が優遇されないのは、ビジネスにおいて意味がないと思われてるから。

現状、大学での勉強を生かしているビジネスマンなんてほとんどいない。日本の大学なんてそんなもんだと思って、別の強みを考えておくことが必要かも(今更だけども。。。)

今後、稼ぐのが難しくなりそうな2タイプ

トレーダー

流通が広がっているため難しい。力関係の逆転(流通よりコンテンツの方が力が強い)も起きている。(メディアも、情報格差を利用したビジネスと考えられる。そのため最近は低迷)

エキスパート

スキルの流動が激しすぎるから少し危険。昨日までのスキルがすぐに陳腐化する恐れがある。

イノベーションの本質は新結合

組み合わせを変える、見方を変える。

(それができれば苦労しないんだけれども。。。個人的にはリベラルアーツが必要かもと思ってます。知識だけでは価値がないが、多くの知識がなければ結合するものを思いつくことができないのではと。 また、同じ場所に長く留まると思考が硬直化する恐れがあり、エキスパート路線にいっちゃうので、極力避けたいと思います)

感想

情報のトレーダーになるのは難しい。であれば、情報の編集・二次利用・場の提供などを行なっていくことが重要になるかと。「中立意見よりもオリジナリティのあるものを」、と書かれていましたが、池上さんのようなポジションであればコモディティ化はしないと思っています。(もし似たような人が増えたら考え直しますが)

リベラルアーツの必要性が再三説かれていました。が、これを勉強したらイノベーションとかビジネスモデルが思いつくかと言われたらそうはいかないわけで。 とりあえず、自分の能力を客観視して周りのニーズを広く見て、どこにピースを嵌めればピッタリか考え続けることが必要かと思います。京大の子みたいに頭良くなくてもしっくりくる場所はあるはずですので。